【業界コラム】見えないライフラインの守り手〜電気工事から再生エネルギーまで、未来を照らす技術職
停電を復旧させ「ヒーロー」扱いされる快感
「電気がついた!」その瞬間、あなたは間違いなく地域のヒーローです。電気・設備業界は、私たちの快適な生活を支える見えないライフラインの守り手として、社会にとって不可欠な存在です。
電気設備工事業界の主要20社の2024年度受注高は約2兆2,597億円(日本経済新聞)で、業界全体の市場規模は約1兆6,529億円に達しています。この業界の魅力は、電気工事、空調設備、給排水設備など専門分野が多岐にわたることです。また資格を取るたびにレベルアップするゲーム感覚で技術を身につけることができ、第二種電気工事士から始まって、第一種電気工事士、電気主任技術者など、段階的にスキルアップしていく道筋が明確に用意されています。
※受注高 :その年に「契約」した金額の合計。
※市場規模:その年に「工事が完了」して売上として計上された金額。
宮崎だからできる「日本一の太陽光活用」
宮崎県は「日本のひなた」と呼ばれるほど太陽の恵みを受けた地域で、年間日照時間が全国トップクラス(気象庁データ)という恵まれた環境にあります。この特色を活かし、宮崎の電気・設備業界では太陽光発電設備の設置・メンテナンスが重要な事業分野となっています。太陽光パネル設置で地球環境を守るエコヒーローとしての使命感を持ちながら、同時に県民の電気料金削減にも貢献できる、やりがいあふれる仕事です。また、農業県としての特色を活かし、農業用ハウスの電気・空調設備の専門技術者として活躍する道も開かれています。
IoT・スマートビル技術で変わる未来の仕事
電気・設備業界は現在、デジタル技術との融合により大きな変革期を迎えています。スマートホーム技術により、スマートフォン一つで家全体の電気設備をコントロールできる未来の家づくりが現実のものとなっています。IoT(モノのインターネット)技術を活用したスマートビルでは、照明・空調・セキュリティシステムが連携し、エネルギー効率を最大化する高度な制御システムを構築します。これらの最新技術を扱うためには、従来の電気工事技術に加えて、プログラミングの基礎知識やネットワーク技術の理解が求められるようになっています。しかし心配は無用です。基礎となる電気の知識をしっかり身につけた上で、段階的にデジタル技術を学んでいけば十分対応可能。むしろ、電気の基礎知識とデジタル技術の両方を理解できる技術者は、今後ますます重要な存在になると予想されています。
脱炭素社会で最も注目される業界へ
電気・設備業界の将来性は極めて明るく、特に脱炭素社会実現に向けた取り組みで中心的な役割を担っています。政府は2030年度に温室効果ガス46%削減、2050年カーボンニュートラル実現の目標を掲げており、再生可能エネルギーの普及拡大が急務となっています。この流れにより、太陽光発電、風力発電、蓄電池システムの設置・メンテナンス技術者への需要は今後飛躍的に拡大すると予想されます。求められるスキルは、電気に関する基礎知識、安全管理能力、そして新しい技術への適応力です。特に重要なのは「安全を最優先に考える責任感」で、電気は便利な一方で取り扱いを誤ると危険でもあるため、常に安全意識を持って作業にあたることが求められます。あなたの技術で宮崎の豊かな自然環境を活かし、持続可能な社会づくりに貢献する。それが電気・設備業界で働く最大の喜びなのです。
出典
日本経済新聞 https://www.nikkei.com/compass/industry_s/0442
M&Aキャピタルパートナーズ https://www.ma-cp.com/about-ma/industry/construction/3/
気象データ https://uub.jp/pdr/g/w_6.html#1