【業界コラム】街づくりのプロフェッショナル〜現場から設計まで、社会基盤を創る仕事の魅力

まるで「街づくりゲーム」!?建物ができるまでのワクワク感
建設業界と聞くと「力仕事」「男性の職場」といったイメージを持つかもしれませんが、実は頭脳を駆使するクリエイティブな職業がたくさんあります。2024年度の建設投資額は前年度比2.7%増の73兆200億円(日本建設業連合会)という巨大市場を支えているのは、設計から施工管理、測量、積算まで多岐にわたる専門職です。例えば、建築設計士は子供の頃のレゴ遊びのように、頭の中で3次元の建物を組み立て、それを図面に落とし込みます。施工管理技士は現場全体の司令塔として、職人さんたちのスケジュール調整や品質管理を行い、まるで複雑なパズルを解くように工事全体をコーディネート。論理的思考力と創造力を同時に使う、まさに「頭脳系」の職業なのです。
宮崎だからできる「地域密着型の街づくり」
宮崎県の建設業界には、大都市圏にはない特別な魅力があります。台風や地震といった自然災害に強い建物づくりのノウハウが豊富で、地域の気候や風土を熟知した技術者が活躍しています。宮崎県産の飫肥杉を使った木造建築や、観光地としての景観を重視した建築デザインなど、宮崎ならではのプロジェクトも数多く存在します。さらに、地域密着型の工事では、お客様との距離が近く、「ありがとう」の声を直接聞ける機会が多いのも特徴です。完成した建物が地域のランドマークとなり、「あの建物、僕が関わったんだ!」と友達に自慢できる瞬間は、建設業界で働く人たちの大きな誇りとなっています。
女性も活躍する現代の建設現場
「建設業界は男性の職場」という常識は、もはや過去のものです。近年、建築デザイナーやインテリアコーディネーター、現場監督として活躍する女性が急増しています。ICT(情報通信技術)の導入により、重労働が軽減され、女性も安心して働ける職場環境が実現しているだけでなく、BIM(Building Information Modeling)という3Dモデリング技術を使えば、パソコン上で建物の設計から施工シミュレーションまで可能。また、ドローンを使った測量や点検作業は、従来の危険な高所作業を大幅に削減し、より安全で効率的な作業環境を提供しています。
AI時代でも不可欠な「人の技術と創造力」
建設業界の未来は非常に明るく、特にデジタル技術との融合が急速に進んでいます。求められるのは、基礎的な建築・土木の知識に加えて、ICT活用能力、コミュニケーション力、そして何より「安全を最優先に考える責任感」です。AIやロボット技術が導入されても、現場での判断力や創造性、お客様との信頼関係構築など、人にしかできない価値は変わりません。むしろ、高齢化社会でのバリアフリー住宅や防災・減災を考慮した建築物、インフラの老朽化対策など、社会課題解決に直結する重要な役割が期待されています。宮崎では豊かな自然環境を活かした住宅建築や、観光地としての魅力を高める建築プロジェクトなど、地域の特色を生かした多様なキャリアパスが用意されています。建設業界は、あなたの創造力と技術力で、未来の街づくりに貢献できるやりがいあふれる業界なのです。
出典:建設業デジタルハンドブック(https://www.nikkenren.com/publication/handbook/chart5-1/index.html)