宮崎日機装株式会社

専門性の高い技術と製品を、宮崎から世界へ

この企業について

産業用特殊ポンプや航空機部品などを製造

宮崎日機装株式会社は、東京都に本社を置く日機装株式会社の100%子会社として、2017年に創立されました。約12.2haの敷地には「インダストリアル工場」と「航空宇宙工場」という2つの工場があります。

インダストリアル工場では産業用の特殊ポンプを製造しており、そのなかでも代表的な製品が、液化天然ガスの移送時に使用される「クライオジェニックポンプ」です。
天然ガスは−162℃まで冷却すると液化し、体積が約600分の1になる性質を持っています。一度にたくさんの量を運んだり貯蔵したりするために液化されるのですが、そのときに必要になるのが−162℃という過酷な環境に対応できるクライオジェニックポンプです。この特殊ポンプを製造している会社は世界に2社しかありません。

航空宇宙工場では、航空機の部品などを製造しており、中でも、航空機のエンジンに使用される「カスケード」という部品が主力製品となっています。「カスケード」は着陸時、飛行中とは逆方向に気流を変え、機体を減速させる役割も担っています。カスケードには「炭素繊維強化プラスチック(CFRP)」と呼ばれる素材が使用されています。強度が高く軽い素材である反面、加工が非常に難しいとされていますが、日機装は高い技術力でその問題を解決しました。現在では世界の民間ジェット機の約95%に日機装のカスケードが使用されています(2023年10月時点)

「空飛ぶクルマ」の部品をつくっています

「空飛ぶクルマ」ことeVTOL(イーブイトール:電動垂直離着陸機)は、ドローンと電気自動車技術をかけ合わせたもので、電動モーターで複数の翼を回転させることで飛ぶ仕組みになっています。垂直での離着陸ができて滑走路が不要であること、電動モーターで飛ぶため静かなこと、温室効果ガスの排出を抑えられることなどの理由からたいへん注目が高まっており、世界各国で技術開発や実証実験が盛んに行われています。

宮崎日機装ではこれまでに培った技術力を生かし、アメリカのジョビー・アビエーション社が開発するeVTOLの部品を製造しています。eVTOLは2025年の大阪関西万博での飛行を目指しています。

宮崎日機装はこれまで「宮崎から世界へ」をスローガンに、世界中で必要とされるさまざまな専門性の高い製品を生み出してきました。今後も親会社である日機装と連携しながら、次世代クリーンエネルギーとして注目される水素やアンモニアに対応できる特殊ポンプや、eVTOL、人工衛星の部品など、将来を見据えた製品づくりにも注力していきまます。

社員に「仕事とプライベートのバランスがとりやすい」と喜ばれています

宮崎日機装では約350名の社員が働いています(2023年10月時点)。社会人経験のある人の入社が多いですが、初めて社会に出て仕事をする新卒者の採用も毎年おこなっています。

専門知識が必要となる仕事もあり、工業系の高校や専門学校、大学などで専門知識を学んだ、ものづくりに興味がある人が多く入社しています。

しかし、宮崎日機装の仕事は専門知識が必要なものばかりではありません。未経験から活躍できるさまざまな職種があり、安心して働きはじめてもらえるように教育体制も整えています。新卒として入社後、まずは東京にある日機装本社での研修からスタートします。約3週間の研修を終えた、次は各配属先の先輩社員(OJT担当者)から宮崎日機装のいろいろなことを教わります。

また新入社員は月に1回、直属の上司ではない先輩社員と面談をする機会(フォローアップ面談)が用意されています。本音で話してもらいやすい場を設けることで、入社したばかりの社員の不安や疑問などを解消できるようにしています。

宮崎日機装では社員教育のほかにも、充実した長期休暇の設定、女性の活躍や男性の育児休業取得を推進するなど、働きやすい環境づくりにも力を入れていて、社員からは「仕事とプライベートのバランス(ワークライフバランス)がとりやすい」と喜ばれています。

企業データ

社名 宮崎日機装株式会社
本社所在地 宮崎県宮崎市高岡町高浜1495番地63
設立 2017年3月
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