家族のような仲間とつくる、自然な味わいのお茶
この企業について
自社ブランドのお茶「もりもっ茶」の製造・販売をしています
新富町でお茶を栽培している有限会社豊緑園。「毎日飲んでも飽きのこない、自然のうまみが楽しめるお茶をつくりたい」という思いから、農薬や化学肥料を使用せず、有機栽培でお茶を育てています。育てているお茶は9品種で、いずれも、お茶をいれたときにきれいな緑色が出ることや、味と香りのバランスがとれていることを基準に選び抜いた品種です。新しい品種の栽培を始める場合、植えてから収穫できるまでに5年ほどかかりますが、より理想的な味わいに近づけるために、評判が良い品種や品種改良された品種を採り入れています。
豊緑園では2012年から「もりもっ茶」という自社のブランド商品を販売しています。商品のパッケージやカタログなどは、元々デザインの仕事をしていた役員が、茶葉や畑の草花・虫などをテーマに手がけたオリジナル。「もりもっ茶」は自社のオンラインショップや全国のスーパーなどで販売されているほか、スイーツやパンの専門店などでも原料として使用されています。
お茶と大福の店「みどりとすずめ」
「みどりとすずめ」は、豊緑園の「もりもっ茶」ともりもっ茶を使った大福を販売する店です。皮にも餡にも抹茶を使用した「しあわせのもりまっ茶大福」をはじめ、販売している大福は数種類。店内で一つひとつ手づくりしています。
「みどりとすずめ」をはじめたきっかけは、石川県のとある食品メーカーの和菓子ブランドが、「もりもっ茶」の抹茶を使った大福を発売したことでした。当時、自社のお茶を販売する店をつくりたいと考えていたところに、このメーカーの大福に出合ったことで、自分たちの店でもおいしい大福を楽しんでもらえるようにしようと決意。石川県で修行をつんだ後、大福づくりの練習と研究を重ねて、2020年3月にオープンしました。
「みどりとすずめ」では、季節によってお茶を使ったかき氷やジェラート、お餅なども販売しています。店が運営しているInstagram、TwitterなどのSNSを見て知ったというお客さまもたくさん訪れています。
家族のような仲間とともに、お客さまに喜ばれるお茶づくりを
もともと家族経営からスタートした豊緑園。会社の規模が大きくなってきたときに、社長の高校時代の同級生が仲間に加わり、「みどりとすずめ」をオープンしてからは、さらにメンバーが増えました。最近は若い人も多くなり、10代から70代の幅広い年齢の人が働くようになっていますが、和気あいあいと家族のような職場の雰囲気は、ずっと変わらず大事にしています。
農薬や除草剤を使用しない有機栽培は、暑い夏場の草取りや病虫害対策など、あらゆる作業を人の手でおこなうため、人によっては大変に感じる作業もあります。それでも、手間暇かけて大切に育てたお茶だからこそ、お客さまの「おいしい」という言葉が、大きなやりがいとなって還ってくるのです。「みどりとすずめ」をオープンしてからは、お客さまの声を直接聞ける機会が増えたことが、ますます仕事の励みになっています。今後は店で働く人たちだけでなく、お茶の栽培を担当しているスタッフにも、販売などで直接お客さまと接する機会をつくっていきたいと考えています。
企業データ
社名 | 有限会社豊緑園 |
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本社所在地 | 児湯郡新富町日置5182-54 |
設立 | 1997年4月1日 |