大好きな自然の中で働きたい。行動に移すことで出会えた私らしい仕事

下田さん 日向高校出身

社会人になってからも自然の中で働きたいとずっと考えていた

これまでの経歴や、高校生当時の進路への考え方を聞かせてください。

日向高校を卒業後、都城にある南九州大学に進学しました。

もともと、自然に恵まれた環境で育ったため、木や植物、虫や動物など自然に関わることが好きでした。高校生のころは、はっきりと「これがしたい」という進路は決まっておらず、ぼんやりとイメージする程度でしたが、自分が好きな自然に関わっていたいという気持ちはずっと持っていましたね。「自然を守りたい」「自然保護の分野に関わりたい」と考えていました。

そこで、南九州大学へ進学し、より深く自然について学ぶことにしました。大学では自然環境を中心に、造園や園芸といった自分が好きな分野について学ぶことができました。

豊緑園にはどのような経緯で入社されたのですか?

大学卒業後は就職して、水質調査や清掃関連の仕事で計2年ほど働いていました。しかし、社会人になってからもずっと「自然の中で仕事がしたい」と考えていました。そこで新たに求人を探していたところ、豊緑園の募集を見つけました。豊緑園は店舗の存在を知っていたので親近感もあり、自然に近い環境で働けるのではないかと応募しました。

幸いご縁があって採用していただき、今年の2月から働いています。

実際に豊緑園で働き始めて印象はいかがですか?

自然を相手にしているので、寒い日もあれば暑い日もあり大変な部分はあります。ただ、自然の中で働けるという環境に対して、純粋に楽しいという気持ちが一番強いですね。

ここでは屋外の作業が多いので、さまざまな生き物に出会うことができます。広大な茶畑の中で吹き抜ける風に当たっていると、本当にさわやかな気持ちになれますよ。

私は働き始めたばかりでまだ実際に目にしていないのですが、毎年5月には畑の周りをたくさんのホタルが飛ぶそうです。その光景を楽しみにしていますし、それだけ豊かな自然に囲まれた仕事に出会えたことが、本当にうれしいですね。

手間暇がかかる分、安心・安全なお茶を飲んでもらえる

具体的に、現在のお仕事の内容を教えていただけますか?

畑での手入れでは、地面から生える草取りや肥料まき、葉に付いた虫を取り除くといった作業をしています。草取りや虫取りはすべて手作業でおこない、畑の間の草はみんなでしゃがみ込んで丁寧に取り除いていきます。

豊緑園のお茶は、農薬と化学肥料を一切使っていません。手間暇かかりますが、その分安心・安全に飲んでいただけるお茶を育てることができます。

それ以外にも、畑のスプリンクラーの点検や新設作業、販売する商品の荷造りやパック詰め、シールの貼り付け作業もみんなでおこないます。

先日は、イベントに出店して直接お客さまに商品を販売する機会もありました。次回のイベントの予定も決まっているので、楽しみにしています。

では、これからの目標について聞かせてください。

まだ、入社したばかりなので、年間を通しての仕事を経験していません。お茶の栽培は、一年を通しての作業で、季節によって内容も違ってくると聞いています。まずは、その一連の流れをしっかり覚えることから取り組んでいきたいと思っています。

その中から、自分なりに作業をする上での目標を見つけて、よりおいしいお茶を栽培していきたいですね。

なんでも行動してみること。やってみるからこそ見えてくるものがきっとある

休日はどのように過ごしていますか?

自宅で音楽を聞いたり映画を見たり、ゆっくりと過ごすことが多いですね。近所の公園に出掛けて、お弁当を食べたりすることもあります。料理を作ることも好きで、最近は和食に挑戦したりと、レパートリーを増やすことが楽しみになっています。

最後に、これから就職や進路を考える高校生にメッセージをお願いします。

なんでも行動してみること。高校生のみなさんには、ぜひその大切さを知ってもらいたいですね。

豊緑園の求人を見つけたとき、募集欄には「新富町近郊にお住まいの方」と記載されていました。私は新富町からは少し離れたところに住んでいたので、最初は「難しいかな…」と考えてしまいました。しかし、自然と触れ合える仕事に就きたいという気持ちが強かったので、思い切って応募してみることにしました。

すると、募集欄の記載は通勤時間を配慮してのもので、新富町近郊に住んでいなくても大丈夫だよ、と受け入れてもらい採用していただけることになりました。

もともと私は、行動に移す前に考え込んだり悩み込んでしまい、動けなくなってしまう性格です。ただ、実際にやってみないと分からないことはたくさんありますし、やってみたからこそ見えてくることもあります。

豊緑園に応募するときも、最初の段階で自分で結論を出し諦めてしまったら、今の環境はなかったと思います。

ぜひ高校生のみなさんも、自分がやりたいことや興味があることには、なんでも挑戦してみてください。きっとその過程に、大切な発見や出会いが待っています。

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