清本鐵工株式会社

熟練された技術で、未来につながるものづくりを

この企業について

私たちの生活に欠かせない「モノ」をつくっています

県北に住んでいる人であれば、延岡市土々呂町の国道10号線沿いで「キヨモト」と描かれた大きな建物を一度は目にしたことがあるかもしれません。この建物は、創業から80年以上もの歴史を持つ清本鐵工株式会社の本社と工場です。

「食・環境・エネルギー・インフラ」をキーワードにしていて、なかでも2つの事業が大きな柱となっています。1つ目は「ものづくり」に関する事業で、飴を製造するための機械やコンビニ弁当を調理するための機械などのほか、発電所や橋といった大きなものもつくっています。特に飴の製造機は全国でもトップクラスの実績を持っていて、誰でも知っている大手のお菓子メーカーとも取引をしています。

2つ目は「メンテナンス」事業です。メンテナンスとは、たとえば自転車であれば定期的に空気を入れたり、ブレーキが利くか試したりするように、機械などがいつでも正常に、そして安全に動くように点検や手入れをすることです。清本鐵工のお客さまが機械や設備を常に安心して使えるよう、日頃からさまざまなメンテナンスをおこなっています。

現状に満足せず、新しいことにチャレンジしています

清本鐵工には「フォレストエナジー事業部」という部署があり、ここでは環境のことを考えた取り組みを進めています。たとえば原木を取り扱う市場、工場、製材所などから排出される木の皮や製材端材といった、これまで産業廃棄物として処分されていたものを有効活用し、自分たちの工場で加工して「木質ペレット」という円筒形に圧縮形成した燃料を製造しています。この木質ペレットを使用したバイオマス発電という発電方法は、石油や石炭などの化石燃料だけに依存した発電よりも二酸化炭素の排出量削減「カーボンニュートラル」に貢献できることから、脱酸素社会を目指すクリーンな再生可能エネルギーとして注目されています。清本鐵工は今後もこうしたエネルギー資源の開発に力を入れていく予定です。

また、AI技術を活用した取り組みも始まっています。たとえば大量の水を管理する設備では、水質を維持するために必要な微生物の量を、あらかじめ記録された情報をもとにAIが判断して調整しています。

将来的にスマホやタブレット1台で今よりもっと多くの仕事が管理できるようになったり、機械に任せられる仕事が増えたりしていくことで、少ない人数でもたくさんの仕事ができるようになります。清本鐵工では、これから実現させたいアイデアが次々と生まれています。

働く人のことも、地域のことも、大事にしています

清本鐵工で働いている人の7~8割は宮崎県内の出身ですが、最近では大分や熊本など九州各地から入社を希望してくれる人がいます。工業高校や大学の工学部で学んできた人もいますが、知識のない人でも入社して専門的な知識や技術を身に付けられるように、希望者には入社してから2年間専門の学校に通ってもらっています。そこで資格を取得すれば卒業後は即戦力として活躍することも可能で、通学に必要なお金も会社が支払うため、安心して学ぶことができます。

他にも給料に住宅手当がつくようになったり、社員用の寮を建築したりするなど、社員の声が反映されて形になることもあります。大きな会社であっても社員の声が社長に届きやすいという社風は、働く人にとってのやりがいにつながっています。

また清本鐵工は地域とのつながりも大切にしていて、毎年地元の小学校の工場見学を受け入れたり、プログラミングの授業に役立ててもらおうと小学校にロボットを寄贈したりもしています。地元の祭りに総勢120名ほどの社員で参加したこともあり、自分たちの会社を盛り上げるだけでなく、地域全体を活性させたいといろいろなことに取り組んでいます。

企業データ

社名 清本鐵工株式会社
本社所在地 延岡市土々呂町6丁目1633番地
設立 1948年5月
注目の企業トップへ