電子カルテシステムを通して医療の現場を支える

医師が患者を診察する際に、その症状や処置の内容などを記入する「カルテ」。患者一人ひとりの病気やケガの経過や現状をまとめた重要な記録です。従来は紙のカルテに医師が手書きしていましたが、近年ではパソコンやタブレットで入力する「電子カルテ」を導入する病院が多くなっています。紙のカルテに比べ電子カルテは、過去のデータを検索しやすく、病院内のどこにいてもパソコン・タブレットの画面から見ることができるなど、仕事の効率化に役立つシステムです。

株式会社コア・クリエイトシステムは、九州を中心に全国およそ50の病院で導入されている電子カルテシステム「カルテMan・Go！」を開発・運営している会社です。メーカーとして製品の企画からアフターサポートまで一貫して自社でおこなっています。「働」という漢字を「人（man）」と「動（go）」に分解した「カルテMan・Go！」という名前には、「働く人のために」という想いを込めています。

コア・クリエイトシステムでは、電話やメールでのサポートだけにとどまらず、定期的にお客さまの病院を訪問する現地でのサポートもおこなっています。県内はもちろん県外の病院へも実際に足を運んで、電子カルテの使い方を説明したり、システムに関する要望や困りごとなどについて聞き取ったりしています。得られた声を反映させて、新しい機能を追加したりプログラムを修正したりして、システムをバージョンアップしています。

たとえば、文字が小さく見えづらいという声が多ければ、文字を大きく調整するなどして対応します。法律によって2年ごとにおこなわれる医療費の改定の際には、ルールに合わせてその都度システムを更新しています。コア・クリエイトシステムの開発やサポートでは、「お客さまを楽にする」ことを心掛けており、今後も現場の声に耳を傾けてシステムを進化させながら、さらに多くの病院で利用してもらえるようにアピールしていく予定です。

コア・クリエイトシステムの社員の平均年齢は30代後半で、現在75人が働いています。医療関係者の家族を持つ社員が多く、システムの開発を通して医療に関わりたいという動機で入社した人もいます。県外でシステムエンジニアを経験し、地元にUターンした社員もたくさんいます。新卒など未経験で入社する社員もいますが、配属先では教育担当の先輩社員が丁寧に仕事を教えてくれるため、未経験でも安心して働けます。

電子カルテシステムの開発やサポートでは、システムだけでなく医療に関する幅広い知識も必要となるため、できるまではいろいろなことを覚えなくてはなりませんが、できることが増えるにつれ、仕事が楽しくなったと感じている社員もたくさんいます。開発したシステムが病院で使われている様子を見る機会が、多くの社員のやりがいにつながっています。