株式会社くしまアオイファーム

全国各地の農家とともに育てた、日本のサツマイモを海外へ

この企業について

青果用の国産サツマイモの生産・加工・販売をおこなっています

ねっとり甘くてとろけるような舌触りの焼き芋は、冬はもちろん季節を問わず、おいしくてヘルシーなおやつとして大人気。ここ最近は焼き芋専門店が次々と登場するほどのブームにもなっています。株式会社くしまアオイファームは、焼き芋専門店が使ったりスーパーの野菜売り場に並んだりする青果用のサツマイモを、生産・加工から販売まで一貫しておこなっている会社です。お客さまの要望や流行に合わせて品種を選び、およそ40ヘクタールという広大な自社農場でサツマイモを栽培しています。近頃は水分量が多くねっとりとした甘みの強い品種が人気で、「紅はるか」や「シルクスイート」などの栽培が中心です。常時5品種、多い時期は10品種のサツマイモを貯蔵庫で管理して、年中安定して出荷できる態勢を整えています。

近年では海外への輸出も積極的におこなっています。国内では小さくて手間が掛かり、畑で捨てられていた「小芋」の需要が海外にあると分かり輸出し始め、くしまアオイファームは現在、サツマイモの輸出量で日本一を誇る会社に成長しました。

産地を拡大しながら、独自の品種を開発しています

くしまアオイファームでは自社農場に加え、串間市周辺や鹿児島、熊本、茨城など各地の契約農家およそ200軒に育ててもらったサツマイモも販売しています。お客さまの近くに契約農家があれば、輸送にかかる時間を短縮できるため、新鮮で品質の良いサツマイモを届けやすくなる上、輸送費も低減できます。現在、さらに契約農家の拡大を進めています。サツマイモは寒い地域での栽培が難しい作物ですが、近年の気温上昇で栽培が可能になってきた地域にも契約農家を広げる予定です。

くしまアオイファームは、今ある品種よりもさらにおいしく、病気に強い品種を開発する「育種」にも力を入れています。サツマイモは1年に1回しか採れず研究には時間がかかりますが、4年にわたり取り組んできた宮崎大学農学部との共同育種では、約6,000品種から交配を重ね、300品種、そして5種類を品種改良の対象として絞り込んでいます。ようやく、品種改良した独自の品種を世に出せるところまで近づいてきています。独自の品種をつくることで他社との差別化を図り、新しいニーズにも対応していきたい考えです。

刺激のある環境で、学びながら「モテる大人」に

現在、くしまアオイファームで働く人の平均年齢は33歳。比較的若い人が多い職場です。新卒の社員も増えていて、農業系の学科に限らず普通科などから未経験で入社する人もいます。農業には、言葉で伝えづらい作業が多いため、新卒の社員にも分かりやすいよう動画マニュアルを作成して、作業の流れをスマホで確認できるようにしています。入社してから半年くらいは、担当指導員について作業を教わったり、成績表にコメントをもらったりして経験を積み、本人の希望や適性に合わせて、さまざまな部署で幅広い仕事を経験していくステップへ進みます。

くしまアオイファームでは、一緒に働く移住者やベトナム・インドネシア・フィリピンからの実習生、障がいがある人などとのコミュニケーションを通じて、いろいろな刺激を受けることができます。

多彩なスタッフ同士の合い言葉は「モテる大人になれ」。これは一緒に働く仲間やお客さま、農家からモテるという意味で、あいさつや連絡など「当たり前のことを当たり前にできる」ような、誰からもモテる大人に成長してほしいという想いが込められています。

企業データ

社名 株式会社くしまアオイファーム
本社所在地 串間市奈留6564-12
設立 2013年
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