株式会社天神製作所

地球の未来とお客さまの笑顔を大切にするものづくり

この企業について

家畜の排せつ物や食品の食べ残しなどを堆肥に変える機械をつくっています

豚や鶏、牛などを飼育する畜産農家に共通する悩みの一つに、ふん尿など毎日大量に発生する動物の排せつ物の処理があります。正しく処理をおこなわないと、悪臭や害虫が発生したり、土壌や河川を汚染したりといった問題を引き起こしかねず、畜産農家の大きな負担になっています。

畜産の盛んな都城市にある株式会社天神製作所は、こうした家畜の排せつ物をはじめ、食品の食べ残しや生ゴミなどの有機廃棄物を堆肥にリサイクルする大型機械の製造・販売をおこなっている会社です。

有機廃棄物を堆肥にリサイクルするには、廃棄物の中にいる微生物の力を使って発酵させる必要があるのですが、このとき微生物に十分に酸素がいきわたるように、定期的にかき混ぜてやらなくてはいけません。大量の廃棄物を人の力でかき混ぜるには限界があるため、天神製作所がつくっている機械では、かき混ぜる作業を自動でおこないます。宮崎県内はもちろん全国の畜産会社や産業廃棄物を処理する会社、また市町村が運営する堆肥センターなどに納入しています。

地下シェルターの開発もおこなっています

近年、天神製作所では新しい事業として、さまざまな災害から身を守ることができる「地下シェルター」の販売を始めました。このシェルターにはたくさんの機能があり、放射性物質を除去できるフィルターを搭載した室内用の空気清浄機や、停電時に4、5人が7〜10日ほど生活できる電力を確保する蓄電池などを備えています。地上部の屋根にはソーラーパネルも設け、太陽光で発電した電力をシェルター内で利用したり蓄電池に充電したりできます。外部監視カメラ、簡易トイレ、給水タンクなど避難生活に必要な設備も一通り備わっています。避難する人数や施設の規模に応じて、オーダーメイドにも対応しています。

日本ではもともと地震や台風など自然災害が多いこともあり、日頃からの備えが重要だという思いから日本の確かな技術でつくられる信頼性の高いシェルターを開発しました。今後は、国内だけでなく海外への販売も目指しています。

お客さまに喜んでもらえる仕事をしよう

天神製作所では、地元の工業高校出身の若い社員が増えています。工業高校で溶接などの資格を取得した人もいますが、未経験から活躍している人もいます。社員みんなに職人として技術をしっかり身に付けてもらうことを大切にしているので、仕事に必要な電気工事や小型クレーンなどといった資格取得にかかる費用はすべて会社が負担しています。

天神製作所では機械の製造だけでなく、故障した際の修理もおこなっていますが、ときには他社製の機械を修理することもあります。「修理してくれてありがとう」とお客さまから感謝の言葉をもらえることもあり、社員がやりがいを感じる機会の一つになっています。

天神製作所には営業の仕事を担当する社員はいません。その代わりに全社員それぞれに名刺を持ってもらい、会社の顔として働いてもらっています。ただ言われた仕事をこなすだけではなく、どうしたらお客さまに喜んでもらえるかなどを自分で考えながら、楽しく仕事ができる社員に成長してほしいと考えています。

企業データ

社名 株式会社天神製作所
本社所在地 都城市都北町7210-2
設立 1989年
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