150年の伝統を守りながら、新しい時代への挑戦を続ける
この企業について
みそ・しょうゆを製造している創業150年の老舗
ヤマエ食品工業株式会社は、1871年の創業から150年以上続く都城の食品会社です。自社の工場では、みそ・しょうゆや、つゆ・ポン酢などの調味料を製造しています。みそやしょうゆの原料になる大豆は、地元の都城市周辺で生産されたものも使用しています。製品づくりに使う水は、霧島山系の地下125メートルからくみ上げています。会社として創業したのは明治ですが、みそ・しょうゆづくりそのものは江戸時代からおこなっていて、地元で親しまれてきた伝統の味を大切に守り続けてきました。
調味料の中でも「高千穂峡つゆ」は、県内はもちろん九州全域で定番の麺つゆとして親しまれている商品です。宮崎県産のかんきつ類やタマネギを使ったドレッシングなども人気です。ほかにも飲食店・食品加工会社など向けの大容量の業務用調味料や、漬物製造会社や食肉加工会社から依頼のあるオリジナルの専用調味料なども手掛けています。
新しい商品・事業の展開に力を入れています
近年、ライフスタイルの変化とともに、みそやしょうゆの需要が減少していることもあり、ヤマエ食品工業では新しい商品の開発にも積極的に取り組んでいます。たとえば、「ミールキット」用の調味料もその一つ。ミールキットは肉・魚や野菜などの食材と調味料、レシピをセットにしたもので、必要な材料がそろっていて無駄がないことや、買い物や調理の手間が省けることなどから人気が高まっています。ヤマエ食品工業では、みそやしょうゆの製造で培ってきた技術と、調味料の小袋化など新しい技術を組み合わせて、こうしたミールキット用の調味料を製造しています。
また、自社オンラインショップ「江夏本店」で商品を販売したり、InstagramやTwitter、LINEといったSNSでレシピなどの情報発信をしたりと、インターネットの活用にも力を入れています。
さらに海外への輸出の強化も考えていて、現在すでに輸出をおこなっている台湾、香港、シンガポールなどに加え、今後はアメリカへの展開に向けて食品安全システムの国際規格(FSSC22000)の認証取得の準備を始めています。
挑戦する機会をつくり、社員の成長をサポートしています
ヤマエ食品工業の従業員数は現在およそ110人で、18歳から79歳まで幅広い年齢の人が働いています。入社して半年間は全員まず総務部に配属され、工場での研修を受けます。その後正式な配属先が決まり、先輩から教わりながら仕事を覚えていきます。
ヤマエ食品工業では社員それぞれのやりたいことに応じて、資格取得などの学びのサポートをしたり、新しいチャレンジの機会をつくったりして、仕事にやりがいを感じてもらえる環境づくりを心掛けています。
また、仕事上の目標を上司と相談しながら自分で設定し、それに対する評価を自己採点するという制度を導入しています。仕事の進み具合を記録することなどを通して、結果だけではなく過程にも目を向けて、社員の成長に役立てています。
ヤマエ食品工業は、「変わらないために変わり続ける」をスローガンに、社員全員で力を合わせて、今後も新しい事業の展開・拡張に取り組んでいきます。
企業データ
社名 | ヤマエ食品工業株式会社 |
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本社所在地 | 都城市西町3646番地 |
設立 | 1950年 |