親しみのある地元企業への就職。「ヤマエのみそ買ったよ」の言葉がうれしい
現在のお仕事内容から教えてください。
現在は、ヤマエ食品で販売しているみその製造を担当しています。
原料の米や麦、大豆を蒸す作業や、みその発酵に欠かせない麹をつくる「製麹(せいきく)」と呼ばれる作業を担当しています。麹は生き物に例えられるほど繊細で、温度調節やみそをかき混ぜるなど、24時間体制で管理しています。
ヤマエ食品に入社した理由を聞かせてください。
地元が好きなので、県内の企業に就職したいと考え求人を調べていました。もともと職種にこだわりはなく、幅広い業種から見つけたのがヤマエ食品です。
自分の家では、昔からヤマエ食品のみそやしょうゆを使っていて、求人に出会ったときは「知っている企業だ!」と親しみを覚えました。社会人になって働いていくなら、親近感のある会社で働いてみたいと考え、入社することにしました。
お仕事をしていてやりがいを感じる部分はどこですか?
発酵をさせるために温度を保つ必要があるため、工場内は常に温かい状態にあります。作業中は衛生管理を徹底するため専用の作業着を着用するので、服の中で汗をびっしょりかいてしまいます。夏場などはTシャツを2~3枚も着替えるほどですが、それだけ作業すると「頑張ったな!」とすがすがしい気分になります。
それから、スーパーや小売店でヤマエ食品のみそが販売されていると、「自分が作った商品が並んでいる!」とうれしい気持ちになりますね。親族や友人からも自分がヤマエ食品で働いていると聞きつけて、「ヤマエのみそ買ったよ」と声をかけてもらうことがあります。
最近では、家でみそ汁を飲むときも感慨深く感じますね。
母校の部活動で外部指導者として後輩の指導に携わる
高校生のころはどのように過ごしていましたか?
少林寺拳法部に所属していたので、部活に明け暮れる毎日でした。学校から家が離れていたこともあり、電車通学は始発に乗って終電で帰るような毎日でしたね(笑)。
現在も少林寺拳法に関わる機会があるのですか?
今は外部指導者として、母校の都城工業高校の少林寺拳法部を指導しています。もともと自分が高校在学中にお世話になった指導者の方が転勤になり、自分が引き継ぐかたちで指導をしてくれないかとお願いをされました。
指導者の方はもちろん、都城工業にもとてもお世話になったので、せめてもの恩返しにと引き受けることにしました。仕事の都合で難しいときもありますが、自分の予定が空いているときは、時間の許す限り指導させてもらっています。
今の高校生はとても素直で、きちんと説明して褒めてあげるとぐんぐん成長します。後輩たちが活躍する姿はうれしいですし、自分が伝えられることは惜しみなく伝えてあげたいですね。
それから、この年齢で「教える」という経験をさせてもらえる機会は限られています。とても貴重な経験をさせてもらっているのは、ありがたいことですね。
仕事の面でも人間的な部分でも信頼される人材に成長していきたい
では、仕事やプライベートの面でこれからの目標を聞かせてください。
仕事の面では、先輩や上司のように頼られる人材になりたいと思っています。これから自分も後輩に仕事を教える機会が増えていくと思うので、そういった場面でも動じないようにしたいですね。仕事の部分でも人間的な部分でも、信頼されるように成長していきたいです。
プライベートの面では、母校の少林寺拳法部と外部指導者としてのつながりを、これからも続けていきたいと思っています。後輩たちが九州大会や全国大会で活躍する機会も増えてきたので、これから入部してくる後輩たちにも、そういった経験をさせてあげられるよう精一杯後押ししてあげたいですね。
最後に、就職や進路を考える高校生にメッセージをお願いします。
高校生のころにはっきりと将来をイメージするのは、なかなか難しいことです。自分の経験を伝えるなら、興味があることや好きなことを探すことから始めてみてはどうでしょうか?
自分がヤマエ食品に就職したのも、身近にあるみそやしょうゆといった製品に興味や親しみがあったからです。些細なことかもしれないですが、そういった感情を大事にして、自分がやりたいことややりたい仕事を探していってください。
それから、迷ったときは担任の先生や家族など、周りの大人に遠慮なく相談してみてください。客観的なアドバイスや、違った視点からの意見を伝えてくれるはずです。