特殊な環境でも使用できるシールやラベルをつくる会社

都城市にある株式会社サニー・シーリングは、シールやラベルの印刷・製造をしている会社です。一口にシールやラベルといっても種類はさまざま。なかでもサニー・シーリングは、過酷な条件の中での使用に耐えられる、特殊な製品を得意としています。たとえば「低温ラベル」もその一つ。水に強い紙や低温でもはがれにくい粘着材を使うことで、凍結させたり常温に戻して結露にさらされたりしてもはがれにくくしたラベルです。さらにこの低温セキュリティラベルは、基材が2層構造になっており、はがそうとすると表面の層だけがはがれて2層目の「開封済」などの文字が現れます。低温で保管される証拠品や遺留品などの保管に使用されています。また、耐熱性が要求される過酷な環境でもはがれない「耐熱ラベル」や、医療現場などで使う薬品に強い「耐溶剤ラベル」など、さまざまなシール‧ラベルを製造しています。

食品・医薬品をはじめ家電や機械などのメーカーを中心に、全国のさまざまな会社からの依頼を受け、メーカー名や使用期限、取り扱い上の注意などを表示するシールやラベルを製造しています。

精密機械製品に使うラベルには、特に高い品質が求められます。こうしたラベルを製造するために、サニー‧シーリングには一般的な環境よりもほこりやちりが少ないクリーンルームという特殊な部屋があります。入室できる人が制限されていて、部屋の中ではクリーン服を着用して作業をおこなっています。

クリーンルームでつくられる製品の中でも代表的なのが、異物混入防止が最重要課題の半導体業界で使用されるクリーンラベルで、発塵性の少ない（ちりが出にくい）材料を使用し、加工を行っています。また、精密機器の内部で部品を固定‧保護するための両面テープの加工もおこなっています。このテープは、スマホの液晶画面やゲームのコントローラーの内部などにも使われていて、デジタル製品を薄く小さくするために欠かせません。
　他にも、材料を細く切り分けるスリット技術により、テープや非鉄金属を複雑で精密な形状に加工するなど、お客さまのさまざまな要望に対応しています。

サニー・シーリングでは、地元の人や一度地元を離れてUターンした人など多くの人が働いています。営業や製造、設計などいろいろな部署があり、入社後はすべての部署を数日間ずつ体験する新入社員研修があります。研修後は配属先で先輩社員について丁寧に指導を受けながら、実際の作業を通して仕事を覚えていきます。その後も、社内の認定資格に挑戦したり、リーダー研修や外部研修などを受けたりと、充実した学びの機会・制度を利用してステップアップすることが可能です。

サニー・シーリングでは、社員一人ひとりが、生き生きと働きやすい環境づくりに力を入れています。役職・年齢にかかわらずコミュニケーションが取りやすく、明るい雰囲気の職場で伸び伸びと働けます。また、毎週水曜日に「ノー残業デー」を設けていて、プライベートを充実させやすいのも魅力。社員の生きがい・やりがい・働きがいを実現するためにさまざまな取り組みをおこなうとともに、お客さまや地域にとってなくてはならない会社を目指します。