輸送を通して地域の畜産業を支える会社
この企業について
鶏肉や豚肉、鶏卵などをトラックで全国へ運んでいる会社です
都城市高城町にある株式会社松尾運送では、宮崎をはじめ南九州で生産された鶏肉や豚肉、鶏卵などを生産会社から預かり、大型トラックで九州各地や関東、関西方面へ長距離輸送しています。
輸送では、まず食肉加工会社からは加工の際に出る食用として販売されない部位を受け取り、処理工場へ運びます。処理工場では受け取った部位から家畜のえさになる飼料の原料となる油脂をつくりますが、松尾運送は、この油脂を飼料製造工場へ届けます。また、飼料製造会社がつくった飼料も、松尾運送が畜産農家へ運びます。このように食肉加工の会社や工場、飼料を製造する会社、畜産農家を輸送で結ぶことで、地域の循環型農業を下支えしています。
松尾運送が保有しているトラックの台数は、およそ170台。新鮮な食肉を低温で輸送するための冷蔵・冷凍車や、飼料を運ぶバルク車、油脂を運ぶローリー車など、目的に合わせて異なる種類のトラックを使っています。
感染症対策、安全対策、労働環境の改善に努めています
鶏肉や鶏卵などニワトリに関する商品を多く輸送している松尾運送では、鳥インフルエンザの予防には細心の注意を払っています。毎年冬になると会社に設置している消毒槽での消毒に加え、トラック出入口へ消石灰を撒いて消毒する等、農家や加工会社などお客さまの業務に支障が出ないように予防対策を徹底してきました。日頃からおこなってきた感染症対策の徹底は、コロナ禍に対しても大変役立っており、お客さまや社員の安全を守りながらの業務につながっています。
トラック運行の安全面に貢献する運行管理システムでは、トラックにデジタコ・ドラレコなどの車載器を搭載し、ドライバーが安全に運転できるようサポートしています。なるべくドライバーの負担を減らそうと、労働環境の改善にも力を入れています。運賃面や長距離ドライバーの負担を減らせるカーフェリーの利用などでは、取引先に理解を求め、改定や出荷時刻の前倒しなどに協力してもらう取り組みを積極的におこなっています。
やりがいのある職場で、じっくり学んで「一人前」を目指してほしい
松尾運送の社員数は現在200名近くで、勤続30〜40年になるベテランもたくさんいます。もともと乗り物好きという社員も多く、自分が乗るトラックの洗車や日常的な手入れなどの仕事も楽しみながら取り組んでいます。ときにはお客さまから預かった大事な商品を、往復1週間かけて長距離輸送することもありますが、無事に届けるという使命を果たせると達成感を覚えるという声も上がっています。
大型トラックの運転には大型免許が必要ですが、松尾運送では取得にかかる費用をすべて会社で負担しています。大型免許の取得には年齢や普通免許の保有歴に条件があり、新卒で入社してすぐ取得というわけにはいきませんが、条件が満たされるまでは、車両整備や倉庫の作業を通して物流について理解を深めます。免許を取得しても、慣れるまでは先輩ドライバーと一緒に仕事し、独り立ちに備えます。松尾運送は、一人前のドライバーを目指す人がじっくり学びながら成長できる環境を整えています。
企業データ
社名 | 株式会社松尾運送 |
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本社所在地 | 都城市高城町穂満坊1003-1 |
設立 | 1964年7月14日 |