世界も認める衛生管理で、安全でおいしい卵を届ける
この企業について
採れたての卵を販売しています
炊きたてのご飯に新鮮な生卵をかけて食べる「卵かけご飯」は、日本ならではの食文化の表れとして食卓で定番のメニューとなっています。海外では、衛生面の不安などから卵の生食は避ける人がほとんどで、インターネットなどで知った日本の卵かけご飯に憧れを抱く人も多いようです。
都城市高城町のフュージョン株式会社は、海外の人々にとって「憧れの的」ともいえる卵の生産・販売をおこなっている会社です。宮崎・鹿児島県内の自社農場から採れたての卵を集め、都城と熊本にある自社工場へ届けています。工場では、殺菌や選別、パック詰めをおこない、1日およそ160万個の卵を西日本を中心に出荷しています。工場は最新機器の導入で作業の多くを自動化し、卵になるべく人の手が触れないようにして、衛生的に出荷できるようにしています。自動化では、作業に関わる人の数が少なくて済み、より安全な卵の低価格での提供にもつなげています。
都城市内の加工センターでは、だし巻き・厚焼き卵・ゆで卵などの卵を使ったいろいろな加工品を製造し、スーパーや飲食店、学校給食センターなどに販売しています。
世界に通用する衛生管理で、生で食べられる卵を海外へ
「日本の卵は生で食べられる」ということが世界で有名になるとともに、海外では富裕層を中心に日本の卵の人気が高まっています。フュージョンでも現在、台湾・香港・マカオなどへ輸出しています。輸出の開始により海外での知名度が上がり、フュージョンを知った海外の会社からメールで新しい取引の依頼がくるようになりました。今後はアメリカやシンガポールへの輸出も開始する予定です。
フュージョンの卵が海外で広がりをみせる理由の一つに、世界に通用する衛生管理基準をフュージョンの卵がクリアしているという点が挙げられます。たとえば、輸出用の卵には、その卵を産むニワトリが病気にかかっていないかをヒナの段階から検査しなくてはならないという規定があります。フュージョンでは、ニワトリをヒナから一貫して育てているため、こうした検査を自社のグループ内でおこなうことができます。世界的に優良と認められた企業に与えられる世界共通の農業認証「グローバルGAP」も取得していて、認証で求められる徹底した品質管理が高い信頼性につながっています。
SDGsに取り組み始めています
自然界の動物を扱う企業という立場から、フュージョンではさまざまな形でSDGsに取り組んでいます。たとえば、ニワトリのふんを堆肥にして農家に販売したり、工場に浄化槽を設置して水をきれいにしてから排出したりと、自然環境に配慮した生産体制を整えました。ニワトリがストレスなく快適に過ごせるようにと、屋内で放し飼いにするケージフリーの鶏舎を採用した農場もあり、アニマルウェルフェアにも積極的に対応しています。
もちろん生き物と向き合う仕事だけに、ときには大変なこともありますが、その分、やりがいも大きい仕事です。フュージョンが求めているのは、学歴や経験よりも、使命感と責任感をもって積極的に仕事に取り組む人材です。初めに現場で仕事を覚えたら、頑張り次第で、若いうちからリーダーや班長、農場長などへのステップアップも目指せます。フュージョンでは、働く人の想いにしっかり応える環境を整えています。
企業データ
社名 | フュージョン株式会社 |
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本社所在地 | 都城市高城町穂満坊1001-1 |
設立 | 1991年12月 |