頑張った分だけ評価される今の環境にやりがいを感じる
これまでの経歴を教えてください。
都城工業高校を卒業後、県外で働きたいと思い神奈川県で化学系の工場に就職しました。
働き始めたは良いものの、学生気分が抜けないなかでの社会人生活にとても苦労しました…。今思うと、知らない土地でいきなり一人暮らしを始めたことも、自分にとっては負担になっていましたね。
その後、都城に戻って自動車タイヤ系の仕事に転職し、福岡で設備関係の仕事を経て、現在のフュージョン株式会社に入社しました。
それまで転職を繰り返しながら自分に合う企業を探して試行錯誤を繰り返していたのですが、今の職場の環境はとてもやりがいがあり、自分の中でもしっくりくる企業に出会えたと感じています。
具体的に、職場のどのような部分に魅力を感じていますか?
フュージョンにはステップアップ制度が設けられており、頑張れば頑張った分だけ評価される仕組みになっています。今まで自分が働いてきた企業は勤務年数や年齢で評価が決まる年功序列型の体制だったので、なかなか頑張った分が評価に現れにくい仕組みでした。
その点フュージョンは成果報酬型の体制なので、仕事に対してのモチベーションややりがいを強く感じることができました。
どちらの仕組みが良い悪いということではないのですが、自分にはこの働き方が合っていると、ここで働いたことで気付くことができましたね。
自分が携わった仕事が形となって目に見えるのは製造業の魅力
現在の仕事内容を聞かせてください。
現在は卵の選別からパッキングまでを一貫しておこなえるGPセンターで、工場のライン長を任されています。
ここでは、新鮮なにわとりの卵の受け入れから洗浄・殺菌、計量や選別、パッキングなど、それぞれの業務がレーンごとに分けられています。自分はすべてのレーンを束ねる立場で、生産スケジュールの管理や人員のやり繰り、機材トラブルや品質トラブルへの対応など幅広い業務を担当しています。
お仕事をしていてやりがいを感じる部分はどこですか?
工場では1日の生産量の目標が決まっているので、そこにしっかり到達して出荷できる商品に仕上がった瞬間は達成感を感じますね。
やはり自分が取り組んだ仕事の成果を、形として目にすることができるのは製造業ならではのやりがいではないでしょうか。
それから、取引先のスーパーや飲食店を訪れた際は、自分が携わった商品が販売されたり調理されたりしています。そういった場面に出くわすと、とても誇らしく感じますね。
では、これからの目標を教えてください。
少子化でだんだんと働き手が少なくなり、どこの企業でも人材の確保が課題になっていますね。自分も人を束ねる立場を任されているので、そういった課題をどう解消していくのかは他人事ではないと思っています。
たとえば、仕事を見直して無駄な部分を減らすことができれば、効率化や生産性を高めることができます。新たな機械を導入すれば、作業を自動化できるかもしれません。
環境や仕事の質が上がれば、お客さまにより安心・安全な卵をお届けできるので、どうすればより良い環境が作れるのかを絶えず考えながら、課題を解決することにチャレンジしていきたいですね。
働くこと・仕事をすることを身近に感じられる情報や経験に触れてほしい
休日はどのように過ごしていますか?
ご飯を食べるのが楽しみで、よくおいしい食事を求めてお店を訪れています。うどんやラーメン、お肉に寿司などジャンルにこだわりはなく、気になるお店に足を運んではおいしい料理を楽しんでいますね。
これは県外に出たからこそ気付けたことですが、宮崎の食材は本当においしい。大きな都市に比べれば値段も安くて量も多いので、すごく満足できますね。改めて地元の魅力を実感しています。
では、就職や進路を考える高校生に向けてメッセージをお願いします。
学内での勉強や活動はもちろん、機会があれば学外での交流や活動を経験しておいてください。特に仕事や働くことを身近に感じられる経験は貴重です。
自分が社会人として働き始めて一番ギャップを感じたのは、「働くこと」「仕事をすること」への意識の違いでした。その差にとても苦労したことを覚えています。
学生時代から、仕事や働くことに関して情報を集めたり、身近に感じられる経験をしておけば、そのギャップを少なくすることができます。
それから、自分で物事を決断できるようになると、働く上での納得感や充実感が生まれます。自分はいくつか転職を経験してきましたが、そのことを一度も後悔したことはありません。それは自分で決断して、選択してきたからだと思います。親や先生に相談することはとても大切です。ただ、最後に決断するときは自分の気持ちに正直であることを、ぜひ覚えておいてください。
今の時代は、働く形や職種がたくさんあります。活躍するチャンスは誰にでも用意されています。ぜひ自分が活躍できる環境に出会うためのチャレンジを続けてください。