株式会社共立電機製作所

人々の暮らしをそっと支える、なくてはならない存在

この企業について

大きな建物に欠かせない、電気設備を製造しています

学校や病院、ショッピングモールといった大きな建物の屋上などに、「変電設備」と書かれた大きなロッカーのような設備が置かれています。これは「キュービクル」といって、一般家庭でいうとブレーカーにあたるもの。電力会社から送られてくる高い電圧(6600V)を、建物で利用可能な低い電圧(210V/210/105V)に変換して、施設内に届ける役割を担っています。日常生活の中で意識することはほとんどありませんが、さまざまな施設の中で私たちが何気なく使っている照明や空調などの電力を、安定して利用するために欠かせない設備です。

株式会社共立電機製作所は、1967年の創業からキュービクルを製造し、全国に販売している会社です。扱っているキュービクルは、建物の規模や用途などお客さまの要望に合わせて、形や色、構成を選んでいただくカスタム式。自社の中に38種の業務部門があり、設計から製造、設置までキュービクルに関するすべての工程を一貫しておこなうことができます。お客さまのおよそ70%は関東・関西のため、東京・大阪・福岡の各支店が組み立てやメンテナンス、緊急時の対応などを受け持っています。

ものづくり・人づくりを大切にしています

キュービクルという専門的な製品をつくっていることもあり、共立電機製作所では入社して最初の2、3カ月は毎日1時間ほどの研修で、社内のすべての工程と会社の歴史を学びます。また、社長や各部署の部長、50年以上働いているベテラン社員から話を聞いて、会社への理解を深める機会もつくっています。さらに、実際の現場作業の際には、新入社員一人ひとりに教育担当がついて指導し、疑問や質問があればその場で聞いて確認できるようにしています。

共立電機製作所は「ものづくり」を会社の使命ととらえ、その使命を果たすための「人づくり」を大切にしています。失敗を恐れずに挑戦を繰り返し、常にお客さまや時代のニーズを的確にとらえられる人材に成長してほしいとの思いから、社員の学びを応援する取り組みをおこなっています。たとえば資格取得のための費用の一部を会社が支払ったり、資格を取得した社員にお祝い金や毎月の資格手当を支給したりといった制度もその一つ。また、世の中の出来事を把握できるように、全社員に宮日新聞が届けられています。

やりがいのある仕事を、働きやすい環境で

キュービクルの製造には多くの工程があるため、それぞれの部署間でしっかりと連携を取ることを大切にしています。そうしてみんなでつくり上げたものが形になって、時にはメディアで見掛けるようなスポーツ施設や有名な建造物を支えているという実感を持てることが、社員全員の大きなやりがいにつながっています。

共立電機製作所は津波をはじめさまざまなリスクを想定して、2013年に宮崎市高岡町に本社と工場を移転しました。周辺には公共交通機関がないためほとんどの社員が車で通勤していますが、社員専用のガソリンスタンドを設置し、平均的な価格よりも低価格でガソリンを提供することで、家計をサポートしています。敷地内には保育園もあり、保育費の一部を会社が負担しています。職場のすぐ近くに子どもを預けられることで、子育て中の社員も安心して働くことができます。さらに、社員以外の子どもも預かり、地域で働くお父さん・お母さんを支えています。

企業データ

社名 株式会社共立電機製作所
本社所在地 宮崎市高岡町高浜1495−55
設立 1967年10月
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