最後に決めるのは自分自身。だからこそ自分の決断に自信を持って進んでほしい

原口さん 都城高専出身

学ぶことで自分の適性に気付くことができた高校時代

現在のお仕事内容から聞かせてください。

現在は、自社で製造しているキュービクルと呼ばれる高圧受電設備の設計業務を担当しています。

高圧受電設備とは、変電所から供給される電気を、家庭やオフィスで利用できるように変圧する設備です。変電所から送られてくる電気は電圧が高く、そのままでは利用することができません。そこで、高圧受電設備を使って低い電圧に変えてあげることで、一般でも利用できるようにしてあげます。

たとえば、大きなショッピングセンターやオフィスビル、病院や学校といった場所にもキュービクルは設置されています。高校生の方でも、ショッピングセンターの屋上駐車場に設置されている、大きな箱型の機械を目にしたことがあるかもしれません。あれがキュービクルです。私たちの生活の身近な部分でも活躍している設備ですね。

電気関連の仕事に初めから興味があったのでしょうか?

もともと、IT系の分野に興味があり都城高専に入学しました。しかし、実際に授業で学び始めると、想像以上に難易度が高く「この分野を仕事にするのは難しいかな…」と考えるようになりました。

一方で、高専で学び始めた電気関連の分野は、授業にもしっかりついていくことができ、面白さを感じていました。そこで、就職先を選ぶときも、電気関連の知識を生かすことができる企業を探して就職活動に取り組みました。

今振り返ると、好きなことと自分の適性は必ずしも一致しないと気付くことができた、貴重な経験でしたね。

自分が図面でイメージしたものが形になる瞬間はうれしい

就職先に共立電機製作所を選んだ理由を教えてください。

就職活動の時期に、宮崎県が開催した合同の会社説明会に参加しました。たくさんの企業が集まって、会社紹介をおこなうイベントなのですが、そこに共立電機製作所も参加していました。

説明会で話を聞いていると、お仕事の内容はもちろんですが、社員さんの語り口に惹きつけられるものを感じました。こんな社員さんがいる会社なら、自分も活躍できるのではと考え、就職を希望しました。

実際に働いてみて印象はいかがでしたか?

共立電機製作所では、設計から製造まで自社で一貫して取り組むのですが、自分が図面上でイメージしたものが実際に形になる瞬間はとてもうれしいですね。そこはこの会社の強みでもあり、働く上でのやりがいとなっています。

たとえば、自分が入社する前の案件になるのですが、メディアで見かけるような有名なスポーツ施設の配電盤にも共立電機製作所の製品が使われています。そういった世界中から注目を集める場所に仕事として関わることができるのは、充実感や誇りを感じる部分ですね。

もちろん仕事なので、大変な部分もあります。設計の段階ではお客さまと直接打ち合わせをしながら納期や製造スケジュールを決めるのですが、時には急なスケジュール変更が発生することがあります。そういった素早い判断を求められる場面は、難しさを感じる部分です。

ただ、部署の先輩からフォローしていただいたり、アドバイスをもらったりしています。先輩からも「経験した分だけ成長できるよ」と声を掛けてもらっているので、場数をこなして仕事での成長につなげていきたいですね。

働き始めて改めて気付いた勉強や学びの大切さ

お仕事やプライベート面で、これからの目標を聞かせてください。

今目指しているのは、新しい資格取得です。電験三種(第三種電気主任技術者試験)という資格で、電気設備の保守や監督をおこなうためのものです。

現在の設計業務には直接的には関連しないのですが、より専門的な電気設備や保守に関する知識を得ることができれば、お客さまへの提案やアドバイスの場面で役立てることができます。製品の安全性を高め、リスクを減らすことにもつながるので、勉強をしてぜひ取得を目指したいですね。

プライベートの部分では、もっといろいろな経験を増やしていきたいですね。入社したタイミングがちょうどコロナ禍と重なったため、社会人になってからまだ思うようにオフの時間を楽しむことができていません。感染状況が落ち着いてきたら、新しい経験を増やしていきたいですね。

では、就職や進路を考える高校生に今取り組んでもらいたいことは何でしょうか?

ありきたりな回答になってしまいますが、学生のうちに勉強をしておくことの大切さを、働き始めてから改めて感じています。

社会人になってからは毎日の仕事に手一杯で、なかなか資格取得や自分の興味のある分野を勉強する時間が確保できません。今興味がある分野や取っておきたい資格があるなら、ぜひ学生のうちに頑張って挑戦してみてください。進路を決める上での選択肢も広がります。

それから、語学を学んでおくことがこれからはもっと大切になるのではないでしょうか。コロナ禍での仕事ではリモートワークやWebを使った打ち合わせが当たり前になっています。見方を変えると、日本に暮らしていても海外の人とお仕事をする機会が増えたということです。

自分も学生時代は語学の勉強には積極的なタイプではなかったので、これからでも時間をみつけて挑戦してみたいですね。

最後に高校生に向けてメッセージをお願いします。

自分は地元の宮崎で就職したいと希望しましたが、今思えば県外で学んだり働いたりする経験も魅力的だったかな…と考えたりします。ただ、決して今の選択を後悔はしてはいません。それはなぜかなと考えてみると、自分自身で決断して進む道を選んだからだと思っています。

最後に決めるのは自分自身です。ぜひ高校生のみなさんにも、自分の決断に自信を持って進んでもらいたいです。

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