子育てママたちが試行錯誤でつくった、甘くておいしいヒット商品
この企業について
宮崎・鹿児島産のサツマイモを使ったお菓子「キャラいも」をつくっています
一口サイズのキューブをつまんで口に入れると、カリッと香ばしいキャラメルとしっとり滑らかなサツマイモのおいしさが広がって、ついつい止まらなくなる「キャラいも」。宮崎産や鹿児島産のサツマイモを使って「手が止まらなくなるおいしいおやつをつくりたい」という思いから誕生しました。
商品を開発したのは子育て中の3人のママたちで、2014年に個人事業として家のキッチンで商品づくりをスタートしました。当時1歳前後だった子どもの世話をしながら試作と失敗を繰り返し、食品開発センターなどからも助言を得て、完成にこぎ着けました。その後、宮崎市清武町に製造工場を構え、現在は株式会社イートとして全国に商品を届けています。
キャラいもはさまざまなメディアによる紹介や、客室乗務員の人気投票で1位を獲得して機内販売されたことで、一気に知名度が上がりました。現在は宮崎ブーゲンビリア空港のショップをはじめ、全国のスーパーやコンビニ、雑貨店などでも販売しています。
事業の成長に合わせ、デジタルによる仕事の効率化を進めています
イートには全国各地の会社やお客さまなどから、問い合わせや注文が絶えず入ってきます。その会社だけの限定商品をつくってほしいという依頼もあり、そうした商品づくりも手掛けています。これまで大手コンビニのオリジナル商品として販売されたキャラいもや、みそやしょうゆのメーカーとのコラボレーションによるキャラいもを製造しています。
こうした商品の広がりとともに事業が成長を続けていく中で、課題として見えてきたのが「いかに社員に負担をかけずに製造量を増やしていくか」ということでした。創業時から一緒に商品をつくってきたスタッフの年齢も上がっていくため、体力的な心配も出てきます。そこで現在、積極的に進めているのがデジタルによる仕事の効率化。作業場所や冷蔵庫などの温度管理、調理用の釜のモニタリングといった作業を、自動化したりシステム化したりすることで人の負担を減らしました。また、新しい厨房(ちゅうぼう)機器などの設備も導入し、生産体制の改善を図っています。
働きやすい環境づくりを心掛けています
もともと3人のママたちによる商品開発から始まったイートのスタッフは、今もその多くが子育て中の女性たち。ほかにも、高校卒業と同時に入社した女性や、パティシエをしていた経験を生かして開発を担当している男性など、さまざまな人が働いています。大手の会社との取引が決まったときや、お客さまから「おいしかった」とお手紙をいただいたときなど、スタッフみんなで喜びを分かち合える明るく思いやりのある職場です。
そんなイートが目指しているのは「30年続く真っ白な会社」。スタッフの要望に耳を傾けて就業規則に取り入れ、働きやすい環境づくりに取り組んでいます。また、一人ひとりが会社を動かしているという誇りを持って働けるように、全員が参加する会議を定期的におこなって会社の状況を共有しています。スタッフみんながお互いを理解し合い、自然に力を出し合って会社を支えていくという社風を、これから入社してくる新人スタッフにも受け継いでいきたいと考えています。
企業データ
社名 | 株式会社イート |
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本社所在地 | 宮崎市清武町今泉甲3691-6 |
設立 | 2014年9月 |