廃棄物を資源として有効活用し、新たな価値を見いだす会社
この企業について
木質の廃棄物をリサイクルしています
工事現場などから排出される産業廃棄物と呼ばれるゴミは、多くが最終的な処分方法である「埋め立て」をおこなう前に、「中間処理」をおこないます。中間処理では、埋め立てに回すゴミの量をできるだけ減らすために、資源になるものを選別したり圧縮や焼却したりする作業です。
西都市にある株式会社コーポレーション・クリエイトは木質廃棄物の中間処理をおこなっている会社で、廃棄物の削減と資源のリサイクルに取り組んでいます。
宮崎では日照条件が良いことなどから太陽光発電の普及が進んでいますが、発電所を建設する現場では障害となる木を伐採したり根株を掘り起こしたりするため木質廃棄物が排出されることがあります。木質廃棄物をそのままゴミとして処分するのではなく、回収して会社の施設に持ち帰り、加工して建築用の材料にしたり粉砕して燃料用の木材チップにしたりして販売しています。販売先は県内だけでなく鹿児島や熊本にもあり、トラックを使って自分たちで輸送することもあります。
有効に活用される木材チップ
粉砕した木材チップはさまざまな用途で利用されていますが、利用方法の一つが家畜の体を保護したり排泄物を吸収させたりするために敷く家畜用のベッドです。ベッドに排泄されたふん尿には木材チップの成分が付着していることから、農作物の生育を促す堆肥として活用することができます。堆肥は土に返すことができるため資源の循環も図ることができます。このような循環型の農業は近年注目を浴びていて、コーポレーション・クリエイトでも循環型農業を実践しようとスイートコーンの栽培を始めました。今後は柚子や栗など他の農作物を苗木から育てようと計画しています。
また木材チップは、二酸化炭素の排出量が少ないことで注目されている「バイオマス発電」の燃料としても利用されています。コーポレーション・クリエイトでは年間5万トンに及ぶ燃料の生産量や技術を生かしてバイオマス発電所の建設も計画しています。廃棄物の回収から木材チップへの加工に加え発電までを一貫して手掛けることで、資源をさらに有効活用できると考えています。
安全第一で仕事をしています
コーポレーション・クリエイトには重たい木材を扱うためのいろいろな機械があります。例えば木材を運搬する際に使うフォークリフトや、UFOキャッチャーのように爪で木材をつかむことができるグラップルという機械ですが、どれも操縦には免許が必要です。免許の取得を目指す社員には会社が費用を負担するなどして支援しています。
作業現場では注意をおこたると危険を伴うことがあるため、「安全第一」での仕事を重視しています。定期的に機械を点検するのはもちろんのこと、危険な作業や無理をすることがないように注意を促しています。
コーポレーション・クリエイトでは、働く年齢の上限を定めた「定年」を設けていません。本人に働く意思があれば何歳になっても仕事をして収入を得続けることができるため、60代のベテランも活躍しています。若い社員からベテランまでが長く働き続けられる職場であるためにも、安全第一を心掛けることが大切だと考えています。
企業データ
社名 | 株式会社コーポレーション・クリエイト |
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本社所在地 | 西都市大字下三財7770番地 |
設立 | 1991年2月19日 |