株式会社イツノマ

人と地域の可能性を広げる、まちづくり会社

この企業について

未来のために取り組むまちづくり

地域にある可能性や課題を整理し、未来に向けたまちづくりに取り組んでいる株式会社イツノマ。まちなみをデザインしたり古くなった大規模な施設の活用方法を考えたりしています。
2020年に100周年を迎えた都農町から次の100年を見据えたまちづくりの企画を依頼され、理想のまちなみや地域にとって必要な機能などを描いた「つの未来マップ」をつくりました。この未来マップは、ここで暮らす250名近くの町民とともに話し合いを重ねる中で作成したもので、理想の未来だけでなく現実の課題をどのように解決するかについても、一緒にアイデアを出し合いました。
またイツノマは2021年に閉校となった旧都農高校の建物を活用する方法についても企画を提案しています。いろいろな人が気軽に集まれる場所として、町内外の人が交流できるスペースや子育てを支援する施設、飲食施設などを設けて活用することを考えています。旧都農高校では、使う電力を太陽光発電などでまかなう「地産地消エネルギー」の計画も立てています。

場をデザインする

イツノマは、大規模な施設だけでなく、町を構成しているお店や宿泊施設などにも企画やデザインを提案しています。歯科医院だった場所を会社のオフィスやコミュニティスペースとして使える施設に改装したり、金物店だった場所を飲食店を開きたい人向けのチャレンジの場としてリニューアルしたりしています。こうした「場」をデザインすることで、たくさんの人が自分たちの可能性に挑戦できる機会を得てきました。
空き家だった場所を改装してイノツマが運営している「まちづくりホステルALA」という宿泊施設には、まちづくりに関心のある社会人や学生が全国から訪れ、地域に住む人や宿泊者同士の交流がおこなわれています。敷地内には使われなくなった広大な畑があるため、今後はこの畑の活用方法についても考え、町の人や訪れる人が学んだり体験したりできる場をつくっていきます。イツノマは地域での過ごし方や暮らし方を提案することもまちづくりの一つだと考えています。

まちづくりを題材にした教育の実践

未来の主役となる子どもたちにもまちづくりに携わってもらおうと、イツノマでは「まちづくり教育」を実践しています。これは町にとって新しいアイデアが得られるだけでなく、子どもたちが当事者として自ら考え行動できるようになるための教育を受ける機会にもなっています。
都農中学校が総合学習の時間を利用して実施している「つの未来学」という学習プログラムでは、地域の課題やその解決方法について考え、皆でアイデアを出し合います。2年生のアイデア「気候変動対策」が、二酸化炭素の排出量を減らす町の取り組み「ゼロカーボン宣言」に発展したこともあります。イツノマが企画した職場体験のプログラムは、生徒が地域で働く大人から学ぶ機会をつくることで、職業についての選択肢を増やす機会も提供しています。
こうした企画をおこなうイツノマのスタッフは、県外から移り住んだ人や地元の高校を卒業した人などさまざまですが、それぞれが自分たちや町の可能性を信じ、楽しみながら働いています。

企業データ

社名 株式会社イツノマ
本社所在地 児湯郡都農町大字川北4822-1
設立 2020年1月
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