株式会社エル・エー・ビー

次世代のIT技術として注目されるVRを、宮崎から

この企業について

宮崎では珍しいVR映像の会社です

専用のゴーグルを装着することで、バーチャル空間に立体的な映像を映し出すことができるVR(バーチャル・リアリティ)。世界の大手IT会社が研究を進めているこの技術は、エンターテインメントをはじめ医療やスポーツなどさまざまな分野で活用されています。

このVR用の映像の撮影や編集をおこなっているのが宮崎市にある株式会社エル・エー・ビーです。人間の左右の目を再現するために2台の特殊なカメラで撮影をおこない、撮った動画を編集してVRに対応した映像に仕上げます。エル・エー・ビーは編集用ソフトウェアの開発も進め、自分たちの会社で使用するだけでなくVR映像を手掛ける他の会社にもこのソフトウェアを販売しています。

またエル・エー・ビーでは画像を解析するためのソフトウェアを開発していて、球技のスポーツでボールの動きやスピードを確認する目的などで活用されています。このシステムはバレーボール世界大会の生放送でも使用され、視聴者に対してボールの打点などを視覚的に伝えることに役立てられました。

エンタメ、医療、教育などさまざまな場面で活躍するVR

VR映像は実際にその空間にいるような感覚を得られるため、ゲームなどでバーチャルな世界を楽しむ目的だけでなく、遠く離れた場所にいても体験を共有できる、新しいコミュニケーションの手段としても活用が期待されています。実際に、東京のスタジオで撮影したアーティストのライブをリアルタイムでVR配信する試みが始まっていて、将来的には離れた場所からたくさんの人がライブに参加できる仕組みにしていくことを目指しています。

またVR動画は医療の現場にも取り入れられ、手術室を360°見渡せる動画によって医師だけでなく周りでサポートしている看護師たちの動きなどを確認することができます。他にも美容専門学校などでは、技術者を正面から撮影したものではなく技術者の目線で手元を撮影したVR動画が活用され、実習用の教材として役立っています。
このようにVRの技術は対面での研修や授業が難しい場面で効果を発揮していて、これからさらに需要が伸びていくと考えられています。

宮崎からVR技術者が育っています

宮崎市に本社を置くエル・エー・ビーですが、東京都内にも営業所を構え、最先端のVR技術に興味を持つ東京の会社から相談されるケースが増えています。また、東京の営業所には撮影のチームがあり、20~30代の若い人が活躍しています。これまでにVRだけで3000件を超える撮影実績があり、若手ながら豊富な経験を積んでいます。

宮崎の本社では主に映像の編集やソフトウェアの開発を担っていて、約60名の幅広い年代の人が働いています。宮崎でVRの仕事をしている会社が多くないことから、VRに携わった経験を持つ人自体が少なく、エル・エー・ビーで働いている社員もほとんどが未経験からのスタートです。編集や開発の技術者としてスキルを身に付けられるように社内には教育グループがあり、安心して仕事を始められる環境をつくっています。

将来的に成長する可能性のある技術のため、工業高校の生徒が見学に来たり中学生が修学旅行で訪れたりするなど、教育の現場でも注目され始めています。

企業データ

社名 株式会社エル・エー・ビー
本社所在地 宮崎市田代町75番地 テクノロジーズビル
設立 1997年6月
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