赤ちゃんにも大人にも、健康を支える商品を真っ直ぐ「すなお」に

母乳やミルクを飲んで育ってきた赤ちゃんが、少しずつ固さや形のあるものに慣れていくために食べるものを離乳食（りにゅうしょく）といいます。生まれてから半年くらいで離乳食を始めるのが一般的ですが、多くの場合、家事や仕事などに忙しいママがその食事の準備をしています。他の家族のために作る料理とは別に準備しなければならず、また栄養面なども気にしなければならないため、毎日の離乳食づくりは大変な作業です。

宮崎市にある株式会社SUNAO製薬は、そんな忙しいママたちのために「まるごと離乳食」という商品を提供しています。栄養価の高い無添加の食材をパウダー状にしたもので、普段の料理や離乳食づくりに手軽に使うことができます。鶏のレバーや青魚、納豆などいろいろな種類があり、そのままの状態では赤ちゃんが食べづらい食材でも、粉末にすることで手軽に必要な栄養分を摂り入れられます。

SUNAO製薬の商品は楽天などのネットショップや、自分たちで作っている通販サイトで販売しているため、誰でもスマホで簡単に購入することができます。

2011年に設立したSUNAO製薬ですが、最初に始めたのはサプリメント（健康食品）の製造や洗顔石けんなどの化粧品をつくる事業でした。それらは、自分たちの会社の商品としてではなく、お客さまの商品を開発したり製造したりする仕事で、こうした事業は現在でもSUNAO製薬の大事な事業となっています。お客さまが実現したいことを全てかなえることは簡単なことではなく、何度も何度も打ち合わせをしながら、一つずつクリアしていきます。実際に製造する工場も自分たちで探し、納得のいく商品ができるまで工夫を続けます。

またSUNAO製薬では、『地域資源革新でみんなを幸せに。』という企業理念のもと、≪作った人、売った人、買った人、使った人≫みんなが幸せになるような商品を一から開発し、インターネット上で自ら販売してきました。その中でも、2020年3月に発売した「まるごと離乳食」は、社内のママスタッフの要望を元に作られ、今ではたくさんのママたちに使っていただいています。これまでに得てきた知識や経験を生かして、今後は海外にも商品を販売していく計画です。

SUNAO製薬では約20名のスタッフが働いていて、今後も増えていく予定です。現在は約8割が女性で、子どもを持つママも多くいることから、短時間での勤務ができるようにしています。社内ではWebサイトのデザインをする役割や、ネットショップの運営、商品の発送をする役割などがあります。その他、お客さまと打ち合わせをしたり、事務作業をしたりする仕事もあります。今後は、学校を卒業したばかりの新卒者をはじめ若手の人材を採用していくことを計画しています。SUNAO製薬が大切にしているのは「感謝できること」や「協力できること」で、他人を思いやれる人たちと一緒に仕事をしていきたいと考えています。

この会社では一人ひとりのアイデアも大切にしていて、スタッフみんなが新商品の開発に関われるような仕組みをつくっています。実際にスタッフのアイデアから商品化されたものもたくさんあります。