1 回目がだめでも、 2 回目がある。自分の素直な気持ちを大切にしてほしい

吉野さん 宮崎学園高校出身

いろんな人との出会いが自分の視野を広げてくれた

学生時代はどんなことに力を入れていましたか?

高校時代にYouTube に出ているアーティストのライブに行ったことがきっかけで、イベントを主催する方と知り合いになりました。その人から「県内の高校生向けのイベントをやりたいから一緒にやらないか」と声を掛けていただいて、学生イベントの運営に関わるようになったんです。ダンスやファッションショーなどのイベントを盛り上げるべく、高校から短大までずっと携わっていました。

学校以外の活動に取り組まれていたんですね。

学校は学校でもちろん楽しかったのですが、イベントの運営を通して、さまざまな考え方を持った人たちに出会えることがとにかく楽しくて。一つの物事に対して、こうやって思う人もいれば、こっちの人はこう思うんだというのを、当時はよく考えていたように思います。

考え方は一つじゃないというのを肌身で感じられたことが大きかったですね。高校生のうちから学校の外の世界を見ることができて、自分の視野が広がっていったのだと思います。

あとはアルバイトを3つ掛け持ちしていた時期もありました。短大卒業後の就職場所として東京を希望していて、上京資金を貯めていたんです。そのときも 3 つの異なるバイト先でいろいろな人との出会いがあり、世の中には本当にいろんな考えの人がいるんだということを知れました。

「ここで働くのはもったいない」の一言で転職活動

現在の仕事に就いた経緯を教えてください。

短大卒業後は東京へ行き、化粧品を扱う広告代理店に入社しました。念願の東京行きがかなったわけですが、社内の人間関係が折り合わず、退職。その後、東京でアルバイト生活を送っていたところ、コロナの影響を受け生活が苦しくなり、宮崎へ戻ってきました。

宮崎では知り合いが運営する農産物直売所で勤務。仕事も人間関係も良好な環境に「ずっとここで働きたい」と思っていたところ、仕事ぶりを見ていてくれたオーナーさんから「ここで働き続けるのはもったいない!」と逆に転職を勧められてしまったんです。

後押しされたものの、転職活動を始めた当初は気分が乗らず、正直いやいやハローワークに通っていました(笑)それでも前職が化粧品関係だったので、SUNAO 製薬の求人票を見たときにピンとくるものがあって。さらに会社のホームページを見ると勤務中の「私語 OK 」だったり、「プライベートファッションデー」なるものが設けられていたりと、宮崎にしては一風変わった会社風景に興味を持ちました。面接でも社内の雰囲気の良さがバシバシと感じられて、一瞬にして「絶対ここが良い!」と心を持っていかれました。

仕事内容とやりがいを教えてください。

通信販売事業部という部署に在籍しています。楽天市場で商品を購入されたお客さまへのレビュー返信やレビューの分析レポートの作成、Instagramの販売促進業務などをおこなっています。

仕事をしていてうれしいなと思うのは、お客さまの反応をダイレクトに感じられた瞬間。通信販売ですが、レビューという文章のやりとりを通して、お客さまの生の声と日々向き合って仕事をしています。

時には商品に対してマイナス評価をいただくこともあります。そういうときはレビューの返信に加え、メールでもご連絡を差し上げるなど、文面でのやりとりを丁寧におこなうようにしています。すると改めて評価をしてくださるお客さまもいるんです。自分の仕事の成果が目に見えたときに、やりがいを覚えますね。

自分の気持ちに正直に。何度だって次はある

休日の過ごし方を教えてください。

私自身は双子で、仕事が休みの土日は姉妹そろって行動することが多いですね。2人とも早起きなので、朝起きて YouTube を見ながら一緒にメイクして、「今日はどこ行く?」と話をして、車に乗って買い物に行ったりします。車内では仕事の悩みを話すことも多く、良き相談相手でもありますね。

仕事のために休日などでされていることはありますか?

自社製品の販促に使えそうな画像の加工はないかなど、インスタを見ながらヒントを探すことはあります。簡単でわかりやすいと感じたものほど、実際に自分がお客さまに伝えるとなると難しいんですよね。どういう伝え方がいいのか、 SNS を参考にすることも多いです。とは言ってもインスタは普段から何気なく見るものなので、仕事という意識はあまりないのですが。

社会人として、高校生にメッセージをお願いします!

私はこれまでいくつかの業種や職種を経験し、東京、宮崎と働く場所も変えてきました。それはその時々で自分の素直な気持ちに従って行動してきたから。社会人の“キレイ”な形として、最初に入った会社で長く勤めることを善しとする風潮があるかもしれませんが、私としては働き方の形をそこまで真剣に捉えなくてもいいのかなと思っています。むしろ、自分の気持ちを大事にしてほしいです。

1回目がだめでも2回目があるし、2回目がだめでも3回目がある。何度だって行動は起こせるということを高校生の皆さんには知っていてほしいですね。

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