未来の子どもたちにも、
今と同じ自然を残していきたい
この企業について
豊かな自然を維持していくことが使命です
家や家具などを作る際になくてはならない木材は、豊かな森林があるからこそ供給ができます。宮崎は面積の76%を森林が占めていて、とても自然に恵まれた県です。健全な森林が多いことで、木材の供給量を増やせるだけでなく、大気中の二酸化炭素を減少させ地球温暖化を防ぐ効果も期待できます。また、森林は私たちの飲み水や河川にも重要な影響を及ぼすため、森林を良い状態で維持していくことはとても重要です。こうした森林の管理をおこない、適切に木材の供給をしているのが森林組合です。宮崎県には現在8つの森林組合があり、各地で森林の管理や維持に努めています。
宮崎県内は昔から林業が盛んで、特に杉の生産量は30年連続(2021年時点)で全国1位の実績を誇っています。近年では国産杉の価値があらためて見直され、価格も上昇しています。良い木材を供給しながらも、豊かな自然を維持していくために、森林組合では植林や山の手入れなどを日々おこなっています。
全国でも有数の規模を誇る耳川広域森林組合
全国には600を超える森林組合がある中で、管理している面積や従業員の数などでトップクラスを誇っているのが日向市にある耳川広域森林組合です。耳川広域森林組合は、県北に流れる耳川の周辺市町村にあった8つの森林組合が一緒になって、2000年に現在の組合になりました。管理している面積は77000ha(ヘクタール)もあり、これはイオンモール宮崎の敷地全体の3850個分に相当するとてつもない広さです。その広大な森林で、木を植えて育てることから、伐採して加工するまでの一連の仕事をおこなっています。耳川広域森林組合から出荷された木は、家を建てるための木材として全国に販売されています。
ここでは機械化や自動化が進んでいて、伐採した後の木をトラックに載せたり枝を切ったりする作業は機械でおこなっています。また木材として加工する際にも多くの作業を機械でおこないます。それでも木を植える作業などは人の手でしかできず、森林を守っていくために、多くの人が関わっています。
男性も女性も、若手もベテランも、大事な役割を担っています
耳川広域森林組合では300人以上のスタッフが働いています。木を植えたり育てたりする人のほか、伐採を担当する人、加工する人、事務作業を担っている人などがいます。機械化が進んで力仕事が少なくなったこともあって、現場で作業をおこなう女性スタッフは20名近くまで増えています。また高校卒業後に新卒で入社する人も増えていて、現在では10代の若手からベテランまで幅広い年代の人が活躍しています。
以前は別の仕事をしていたという人も多く、飲食店の仕事や工場での作業、建設の仕事に携わっていた人などさまざまな経験を持った方が働いています。また一度県外に就職した人が、宮崎に戻ってくる際に耳川広域森林組合を見つけて入社することもあります。体を動かす仕事をしたいという理由や、健康的な仕事をしたいという理由で選ぶ人も多いです。
今後も若手のスタッフを採用して、耳川の優れた木材を全国に提供しながら、地元の大切な自然を守り続けていきます。
企業データ
社名 | 耳川広域森林組合 |
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本社所在地 | 日向市東郷町山陰辛280番地1 |
設立 | 2000年8月 |