幼稚園教諭から運動指導者へ。子どもたちの成長に寄り添って
現在のお仕事内容から聞かせてください。
子どもたちの夢に向かって可能性を最大限に引き出すため、体幹トレーニングやメンタルトレーニングをおこなう、アスリート道場「BUSHITSU」で運動指導者をしています。
発育発達に合わせて、身体を丸めたり、反らしたり、這ったり、人が本来持つ動きをベースに、立つ・走る・歩く・投げるなど、36の基本動作がすべてできるようトレーニングしています。雲梯(うんてい)・ボルダリング・天井から吊っているロープを使うなどして、運動能力の向上やバランス感覚・重心移動・ポディコントロール能力を身に付けてもらっています。
あわせて、トレーニングで楽しかったことや苦しかったことを振り返ります。どんな気持ちになったのか、エピソードと感情を結びつけることで、自己表現の方法を学ぶと同時に、自己肯定感や自己効力感、自制心を育むようにサポートしています。
自分らしさの最高地点を見つけ、一人ひとりが輝ける人生を学ぶ場所です。
現在の会社に入社した経緯を教えていただけますか?
幼いころから子どもたちと遊ぶことが好きで、将来は子どもたちに携わる仕事をしたいと考えていました。鵬翔高等学校を卒業後、宮崎学園短期大学の保育科へ進学。保育士・幼稚園教諭の資格を取得し、卒業後は宮崎市内の幼稚園に就職しました。
私の理想とする保育環境ではあったのですが、事務作業も多く、本来やりたかったことにフォーカスできない日々が続きました。転職を考えていたときに、知人の紹介でアスリート道場「BUSHITSU」がオープンすることを知りました。
代表の理念や方針に共感し、また、0歳から18歳まで長期的に子どもたちの成長に寄り添えるということもあり、入社を希望しました。
5年後、10年後も。子どもたちとともに成長を続ける
お仕事をしていてやりがいを感じる部分はどこでしょうか?
一番はやはり子どもたちの成長を見れた瞬間です。子どもたちの感情を受け止めて、頑張れと背中を押すことで、できなかったことができるようになる。一回一回のトレーニングが成長のポイントになっているんです。
全力で向き合うことで、子どもたちも保護者の方ともともに成長していけるので、とても充実した時間を過ごせています。「BUSHITSUに来ることが楽しみ!」という声を耳にすると、とてもうれしくなりますね。
学びたいことが学べ、子どもたちとの関わりの中で、自分自身の課題もとけていくような状態です。楽しみながら働けています。
では、これからの目標を聞かせてください。
これから出会う子も、これまで出会った子も、5年後10年後と一緒に成長し続けたいです。プロスポーツ選手を目指している子もいるので、いつか世界的な選手になる姿を応援しにいけたらうれしいですね。
あとは、BUSHITSUに入り5年目になるので、よりインプットを増やしたいです。子ども向けの運動あそびの専門書や自己啓発本を読み、より体系的に深く学んでいきたいですね。
自分を知り、出会いやつながりを大切にして
お仕事がお休みの日はどのように過ごしていますか?
県内各地のキャンプ場やゴルフ場、温泉やサウナなどで楽しんでいます。さまざまなアクティビティスポットができ、それぞれの地域で発展してきているので、おもしろいですね。
朝5時から温泉に入り、サウナを楽しんで、図書館に行って、ゆったりとリラックスすることもあります。大事な時間です。
週末リフレッシュすることでまたモチベーションが上がり、仕事に取り組めています。
最後に、就職や進路を考える高校生にメッセージをお願いします。
「自分を知る」ということを大事にしてほしいです。興味のあることがあれば実際に足を運んで体感する。そうすることで、自分のことがクリアになっていきます。やってみたい、知りたいに正直に。好きなことやものに夢中になってほしいですね。
あとは、出会った人たちとのつながりを大事にしてほしい。高校時代のつながりはもちろんですが、卒業後もたくさんの出会いがあります。仕事の相談や人生相談ができる貴重な存在です。人を大切にすることで、自分も大切にしてもらえている気がします。
仕事は「たのしい」存在です。単純な楽しいだけではなく、その時々の課題と向き合い乗り越え、喜怒哀楽さまざまな思いが濃縮された「たのしい」。すべての経験が財産となり、私を成長させてくれています。