絵画を描くように、地図に描く仕事
現在のお仕事内容から聞かせてください。
伸洋土木株式会社は、道路や橋など地域の人々の安心安全な生活を支えるインフラを創り出す土木建設を手掛ける企業です。創業は昭和53年。「地域発展に貢献できる企業でありたい」というモットーを掲げています。
県内でも有数の自社重機を50台保有。建設生産システム全体の生産性向上を目指す取り組みとして、ドローンや自動制御タイプのICT建機など、ICT機器の全面的な活用を本格的に推し進めています。
私が現在担当するのは、工事現場の施工管理。人員配置や、作業内容の考案・指示、危険箇所の伝達など危険予知活動の実施、重機の点検などをおこない、安全に高品質の工事ができるよう取り組んでいます。
現在の会社に入社した経緯を教えていただけますか?
宮崎日本大学高等学校では、芸術学科に所属していました。デッサンや油絵、水彩画など、幅広く「描く」ことを学びました。在学中にアルバイトで、道路標識を設置する業務に従事していたのですが、業務に取り組む中で、「土木建設は、地図に新たに描く仕事」だと感じました。まるで一つの絵画作品ができあがるような達成感だったんです。
その経験をきっかけに、より広く道路や港、橋などの建設に携わってみたいと考えるようになりました。そこで、一般土木業界を志願し、清武町にある「宮崎県建設技術センター宮崎県産業開発青年隊」へ入隊。土木建設技術者を養成するための県立の教育機関で、土木建設に関する訓練を受けました。卒業後は、県内の土木建設企業へ入社。その後、よりステップアップをしたいと、当社に入社しました。
ありがとうの言葉と、新たな成長を求めて
お仕事をしていてやりがいを感じる部分はどこでしょうか?
現場の近くの住民の方から「やっとできたね、ありがとう」といった生の声をいただけるときに、やっていてよかったなと感じます。時には差し入れをいただくこともあるんですよ。
また、新しい現場で新たな学びがあったときにもやりがいを感じます。毎回異なる現場で正解も異なり、都度成長できる。未知の材料や工法を知ると、わくわくします。
以前、急に想定外の湧き水に遭遇したことがありました。かなり焦ったのですが、経験豊富な先輩が冷静に対処してくださり、乗り越えることができました。豊富な知識や技術を身に付けた、おもしろい先輩方がたくさんいらっしゃることもありがたいです。
では、これからの目標を聞かせてください。
自分ひとりで、現場を任せていただける存在になりたいです。
そのためにも、一つひとつの現場を大事に取り組んでいきたいですね。やるべきことを後回しにせず、向き合う。そういった積み重ねが経験値となり、技術や知識といった財産になると考えています。
楽しく、明るく。やるときはやる、休憩するときは休憩して、メリハリをもって働きたいです。息苦しく緊張した空気の現場になってしまうと、けがや事故につながってしまう。リラックスした雰囲気を作れるようにしたいです。
自分自身で、あなたの未来をハンドリングして
お仕事がお休みの日はどのように過ごしていますか?
釣りが好きなので、海釣りに出かけています。日南方面に行き、船を使って島に渡り楽しんでいます。サゴシやサワラなどがよく釣れるんですよ。
他には、宮崎市内に買い物に出かけるなどしていますね。
最後に、就職や進路を考える高校生にメッセージをお願いします。
就職をする人も、進学をする人も、誰かに流されるのではなく「自分自身で決める」ということを大事にしてほしいです。
人に流されて決めて、やりたくないことや行きたくない場所に行くって、すごくしんどい。どうせなら自分がやりたいことをやったほうがいいですよ。