知らないことがあるのは当たり前。経験がないことでも怖がらずにチャレンジして

森山さん 鵬翔高校出身

身体を動かしながらものづくりに関わる職場に就きたかった

相馬工業で働き始めたきっかけを教えてください。

鵬翔高等学校では自動車科に在籍していました。

就職先を選ぶ段階で、デスクワークのように座って働く仕事ではなく、身体を動かしながら働ける仕事に就きたいと考えていました。自動車科だったこともあり、ものづくりに関わる職場がいいと考え、高校を卒業後は前職の工業系の会社に就職しました。

前職から転職先を考える際も、同じように身体を動かしながらものづくりに関われる職場を探していました。そんな中で出会ったのが相馬工業です。ここなら、自分の経験を生かすだけでなく、さらに技術を磨いていけると感じ、転職することにしました。

現在のお仕事内容を聞かせてください。

相馬工業では、お客さまからいただいた図面をもとに、産業界に関わる様々な製品を製造しています。

自分は、製缶溶接(せいかんようせつ)と呼ばれる製品づくりの最初の工程を任されています。

製缶とは、金属を加工して、製品の骨組みとなる部分を組み立てる作業です。金属に曲げを加えたり溶接をしたりしながら、図面に合わせて立体的に組み立てていきます。どんな製品でも最初の土台の部分がズレていれば、後の工程で修正することはできません。そういう意味では、製品づくりの一番要となる部分といえます。

オーダーメイドだから作業は毎回違う。そこに対応できるようレベルアップしていきたい

お仕事をしていて、やりがいを感じる部分はどこでしょうか?

製缶溶接は製品づくりの最初の段階なので、そこでミスが出てしまうと後の工程に影響を与えてしまいます。責任感を問われる作業ですが、だからこそやりがいを感じますね。高い技術も求められるので、もっとスキルアップをしたいというモチベーションにもつながります。

たとえば、溶接なら見た目の部分も大切になってきます。そこがきれいに仕上がったときに喜びを感じられるのは、この仕事をしている人ならではのやりがいではないでしょうか。

それから、自分たちのつくる製品は、なかなか一般の方の目に触れる機会はありません。しかし、納品したお客さまから、良い製品をつくってくれた企業に贈られる「サプライヤー賞」をいただく機会があります。そのときは、自分たちの仕事が誰かの役に立っていると実感でき、誇らしく感じますね。

では、お仕事の面でこれからの目標を聞かせてください。

相馬工業で製造する製品は、すべてお客さまからの要望を受けて作るオーダメイドです。毎回案件によって業務の内容や求められる技術も違ってきます。

以前ご依頼を受けた案件では、溶接の中でも難易度が高いアルミ溶接が必要でした。そのときは社内のメンバーと一緒に勉強して、免許を取得して作業に取り組みました。これからもさまざまな依頼があると思いますが、そこにしっかり適応して、その都度レベルアップしていけるようにしたいですね。

その繰り返しを続けていくことで、より質の高い製品づくりを目指していきたいと思っています。

どんな仕事でも、経験してみなければ分からないことがたくさんある

お休みの日などプライベートな時間はどのように過ごしていますか?

職場のメンバーは仲が良くて、休日は同僚の家に集まってご飯を食べたりしています。

それから最近は趣味のバイクにはまっていますね。20代の前半にバイクに乗っていた時期があったのですが、しばらく遠ざかっていました。

それが最近、同僚に見せてもらった大型バイクに一目惚れしてしまって、自分でも乗ってみたいと大型二輪の免許を取得しました。お目当てのバイクも購入することができて、休日は友人とツーリングに出かけたりしていますね。

相馬工業は休日や残業時間といった働き方がしっかり定められています。オンとオフをしっかり切り替えることができるので、メリハリがあってうれしいですね。

最後に、就職を考える高校生に向けてアドバイスをお願いします。

どんな仕事でも、経験してみなければ分からないことがたくさんあります。今みなさんが知らないことがあるのは当たり前で、恥ずかしがったり悲観する必要はありません。

自分も高校生のころは仕事や働くことに対して、漠然としたイメージしか持っていませんでした。それでも、実際に働いていくなかで理解できることや学んでいけることがたくさんありました。

高校生のみなさんには、経験がないことでも怖がらずにチャレンジしてもらいたいです。その経験の中に、自分が興味を持てることや楽しいと感じることがきっと見つかるはずです。

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