自分の仕事が「地図に残る」という、ものづくりの魅力

濵村さん 宮崎農業高校出身

野球部で過ごした3年間は、困難に負けないタフな精神力を育んでくれた

高校生のころはどんな生活を送っていましたか?

中学校の担任の先生のすすめもあり、宮崎農業高校の環境工学科に進学しました。選んだ学科に特に理由はなく、とりあえず県立高校に行きたいという思いがありました。

高校3年間は野球部に所属していました。レギュラーになることを目指して必死に練習しましたし、負けず嫌いなところもあったので、厳しい環境でも諦めることはありませんでした。

自分が仕事をする現場は危険を伴うこともあるので、時には厳しく指導を受けることもあります。高校3年間を通して野球部で頑張ってきたからこそ、困難に負けない今の自分があると思っています。

就職先はどんな視点で選びましたか?

高校卒業後は大学に進学するよりも、就職して働きたいという気持ちがありました。環境工学科は土木の学科だったので、高校で学んだ土木の知識を生かせる仕事という点で探していました。

工事現場の施工や予算、安全面に加え、役所への手続きや書類作成などをおこなう職種「施工管理」に興味があり、高校3年生の進路を決める時期に担任の先生に相談したところ岡﨑組を紹介していただき、2016年に入社しました。

土木工事の最初から最後まで携わり、頑張ってきたことが目に見えて形に残る達成感

お仕事内容とやりがいについて教えてください。

工事現場の責任者となる、施工管理が主な業務となります。現場代理人として施工に関しての打ち合わせから、「品質」「工程」「安全」「コスト」などを管理するための事務作業も多く、工事の最初から最後まで携わります。

最初のころは現場を2人で対応していましたが、2級土木施工管理技士の資格を取得してからは、1人で任せてもらうことも増えてきました。

今は道路の維持・修繕工事がメインです。道路が古くなってくると、たわんだり、クラック(傷、ひびわれ)ができるなど、安全な通行の妨げとなります。

道路工事は通行量が少なくなる夜間におこなわれることが多く、1週間で工事が終わる現場がほとんどだったのですが、この間はじめて3ヶ月という長期の工事に携わりました。

道路は衝突事故や転倒事故などが起きやすい現場となるので、安全管理をきちんとしなければいけません。雨が降ったら工事ができないのでスケジュールを引き直したり、すべてを自分が割り振ってコントロールしなくてはならないので、何か起きたらすべて自分の責任です。

予算通りにおさまるように工事を進め、利益を出すことも考えなくてはなりません。

長期になるとその分責任も重くなりきつい部分もありましたが、ゼロから進めてきたことが形として残って、無事に終わったときには大きな達成感につながりました。

コミュニケーション力も問われるお仕事ではないですか?

作業員への指示も必要になってくるので、コミュニケーション力も必要となります。

自分は話すのが得意ではなく、最初は知識もないこともあって、うまく受け答えができませんでした。工事をおこなう現場が変われば、一緒に仕事をする人も変わります。

ゼロから関係を作っていくことに最近は慣れてきて、以前よりコミュニケーションを取れるようにはなってきました。道路工事のときは会社に作業班がいるので、ずっと一緒にやってきていることから信頼関係も築けていて、コミュニケーションもとりやすく仕事がしやすいです。

仕事の疲れはどのような方法でリフレッシュしていますか?

土木業界はハードなイメージがあるかもしれませんが、会社は休みたいときに休ませてくれ、自分の業務が終わった後は遠慮なく帰れるように、上司が早く帰るよう声をかけてくれます。

現場が動いているときには希望どおりに休みをとることが難しいこともありますが、しっかりと休みを取れる環境はありがたいです。

趣味はゴルフで、2年前から始めました。上司からゴルフを始めてみないかと声をかけられたことがきっかけです。釣りにも誘ってくれたり、自分にとって新たな趣味をつくる良いきっかけになっています。

友人とは先日、初めてキャンプをしました。自分たちだけでキャンプをする体験は新鮮で、楽しい時間を過ごせ、リフレッシュになりました。

学生のうちに身に付けておいたほうがよいのはパソコンスキル

これからの目標について聞かせてください。

国土交通省の現場を完遂できる監理技術者になりたいです。一番大きく難しい現場となるため、責任感が増すのはもちろん重みも違うので、達成感もまた違ってくると思います。

監理技術者になるためには、1級土木施工管理技士の資格を取得しなくてはなりません。実務経験も7年以上必要となるので、休みの日や仕事が終わった後に資格取得のための勉強をしています。

高校生に向けてアドバイスをお願いします。

パソコンスキルは、学生のうちに身に付けておくことをおすすめします。

授業でもパソコンに触れる機会はありましたが、興味がなく苦手意識もあったので、あまり触っていなかったんです。ブラインドタッチもまったくできない状態で入社したところ、パソコンは仕事に欠かせないものでした。

失礼のないメールのやりとりなど、メールの送り方すら分からなかったので、最初はずいぶん苦労しました。苦手であっても、学生のうちにスムーズに文字を打てるぐらいにはなっておいたほうがよいと思います。

インタビュートップへ