エンジニアという仕事で実現している、地元宮崎での自由な働き方

新原さん 宮崎日大高校出身

独学でプログラミングを始めて、IT企業へ就職

現在の仕事内容から聞かせてください。

インターネットを介してモノやサービスを取引するEC事業を手掛ける株式会社Libertyship(リバティシップ)でエンジニアとして働いています。お客さまの要望に沿って、ネットショッピングのサイトを作ることが僕の仕事で、具体的にはプログラムを書き、サイトが運用できるまでの開発をおこなっています。

東京の衣料品や食品関係のクライアントが多く、1、2ヶ月ほどかけて1つのECサイトを作り上げていきます。

IT業界に進んだ経緯を教えてください。

大学が経済や法律などを学ぶ文系のコースだったので、就職先としては公務員か、民間企業だと営業や事務職などの、いわゆるサラリーマン的な職業を選ぶ人が多かったです。僕自身はもう少し自由が利く働き方を宮崎でしていきたいなと考えていて、どうしようかなと悩んでいたときに出会ったのがプログラミングでした。

書店でたまたま目に入った入門書を手にホームページを作ってみると、ものすごく楽しかったんです。もともと黙々と取り組むことが好きな性格で、大学3、4年は授業そっちのけでプログラミングに没頭していました(笑)。

卒業後は比較的自由に働けるIT企業に就職したいと思うようになり、新卒で入った1社目でエンジニアのキャリアをスタートさせました。

自分のスタイルに合った働き方が選択できる職場

今の職場はどんなところですか?

2020年に転職をして、現在の会社に勤めています。弊社のメリットというか面白いところが、個人の働き方に合わせた雇用形態や勤務場所、時間などが制度として選択できるところ。高めたいスキルだったり、生活スタイルの変化に応じて働き方を選ぶことができ、今は社員としてリモートワーク中心に働いている僕も、たとえばフリーランスになって案件ごとに仕事を受けるといったスタンスも可能です。大学時代に考えていた理想の働き方に近いなと感じています。

「旅するように働く」という弊社の考え方のもとには、Webマーケティングやプロジェクトを動かしていくマネジメント職の方など、いろんな得意分野を持った方が集まっており、チームを組んで1つのプロジェクトを進めていくこともありますね。

仕事をしていて、うれしさや大変さを感じるのはどんなときですか?

1ヶ月以上かけて作ってきたものが完成して動いたときは、やはりうれしいですね。その瞬間は数学の問題がようやく解けたみたいな感覚に近いです。完成したECサイトを使って実際にお客さまが買い物をされていると達成感を覚えます。

独学で身に付けてきたので、プログラミングのスキルはまだまだ足りないと実感しています。工学部の学生が学ぶような基礎的な部分で、壁にぶつかることはしょっちゅうです。その度に他のエンジニアの方がインターネットで公開している記事などで情報を収集したりして、案件に必要な下調べに時間を割くようにしてますね。

ITの分野で県内企業の力になりたい

休みの日の過ごし方を教えてください。

座りっぱなしで仕事をすることが多いので、とにかく体を動かさなくちゃという気持ちが強く、休みの日は基本的に自転車に乗っています。日頃から行きたい場所や食べたいお店をリスト化しておいて、宮崎市内を自転車でぐるぐる巡っています。自転車に乗って食べに行くので、どんなに食べても罪悪感ゼロです(笑)。

最近は忙しくてあまり行けていないですけど、大学時代に始めたキャンプも休日の楽しみの一つ。特にソロキャンプにはまっていて、清武や日南など県内の無料キャンプ場に1人、多くても2人とかで行っています。

キャンプの魅力は何も考えないところでしょうか。スマホが使えない圏外のキャンプ場も多くて、連絡も来ないし、動画も見ない、音楽も聞かない。ただぼーっとする時間がすごく好きです。仕事でデジタル環境にずっといるので、意識的にデジタル物を排除したいというところもあると思いますね。

今後の目標はどんなことでしょうか?

今は県外のクライアントの方と仕事をする機会が多いですが、ゆくゆくは宮崎の会社さまとお仕事をしていけたらと考えています。なかでも、これからITの分野を取り入れていく中小企業の会社さまに向けて、何かできることがあるのではないかと感じています。

たとえば少し前までは連絡方法といえば電話やメールが主流でしたが、今はSNSアプリなどもっと簡単に連絡を取り合えるツールがあります。電話を使わずにお客さまとやり取りができるので、接客や調理で忙しい飲食店の人にとっては便利ですよね。

ちょっとしたことや当たり前におこなっている業務の中で、IT技術に置き換えられる部分はたくさんあると思っていて、その余地が宮崎の中小企業にまだまだ残されていると日頃から感じています。ITの力を使って県内企業の業務効率を上げたり、職場環境を働きやすいものにしていきたい、それが今後の目標としているところです。

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