やる気次第でいろんな道が見えてくる。この先も面白いことが待っていそう

池田さん 宮崎南高校出身

10年の子育て期間を経て、カフェのマネージャーに再就職

現在の仕事内容から聞かせてください。

いちごの栽培や販売をおこなっている株式会社ひなたいちご園のカフェで、マネージャーとして働いています。接客やメニュー開発など店舗運営を全般的に取り仕切る業務を担当しています。

カフェは2021年12月にリニューアルオープンしました。ちょうど入社したタイミングがリニューアルに向けて動き始めたときだったので、どういうカフェにしていくかというお店のコンセプトを考えるところからこのカフェに携わっています。

この職場で働くようになったきっかけを教えてください。

前職の管理栄養士を結婚、出産を機に辞めて、10年間ほど専業主婦でした。下の子どもが小学校に入る時期に、子どもの幼稚園時代のママ友から一緒に働かないかと誘われたのがきっかけで弊社で働き始めました。でも実は、一旦はお断りした話だったんです。誘いを受けたのはありがたかったんですが、子どものことを思うと働きに出るにはまだ早いかなと思って。

でも誘ってくれた方から「本当に楽しい仕事だよ!」と直接言われ、どんな職場なんだろうと興味が出てきたんですよね。それでお手伝い程度ならと週1、2回程度で働き始めたところ、本当に楽しい仕事だったんです。子育てのブランクもあって、しかも接客業は未経験だったんですけど、気付けば週5で働いていました。

やる気、アイデア次第でなんでも挑戦できる環境

仕事をしていて、うれしさを感じるのはどんなときですか?

最初は提供するスイーツに対して「おいしい」や「かわいい」という声をいただくことが、とにかくうれしかったです。前職も今と同じ「食」に関わる仕事ですが、食べた方の反応を直接受け取ることはあまりなかったので、お客さまから感想をいただくことが自分の中で喜びになっていますね。

店舗をリニューアルしてからは、お店のコンセプトに沿ったメニューづくりや空間づくりをおこなっていて、最近はお店のブランディングの仕事に楽しさを感じています。

社長は従業員を信頼していて、現場のスタッフに割と任せてくれるタイプ。こういうメニューを作りたいとか、こういうふうにしていきたいというアイデアを提案すると「やってみなよ!」といつも後押ししてくれます。今は新メニューの開発のために、全国の人気パフェを実際に食べに行ったりしていますよ。

自分のやる気やアイデアがあれば、どんなことにも挑戦できる環境なんです。

子育てを経て働いてみて、実際にいかがですか?

子どもを育てることに専念できた時間があるから、今また働き始めて楽しいと思えるのかなと思います。たとえ大変な仕事であってもそう感じないというか、一つひとつの仕事が新鮮に感じるんですよね。

楽しく働けているのは職場環境も大きいと思います。会社が家庭や子どもを優先する働き方に理解があるので、現在は9時から15時ぐらいまでの時短勤務です。小学生の子どもたちの登下校時間に合わせて働けていて、子育てとの両立もできています。

楽しいことを仕事にしている人っていきいきしてる

休日はどんなことをして過ごしていますか?

基本的には土日と月曜日にお休みをいただいていますが、いちごのシーズンを迎えるとお客さまが増えて忙しくなるので、土日も出勤することが多くなります。その分は平日に代休を取って休むようにしています。

平日に休みが取れたら、夫と子どもたちがいない間にやりたいことを詰め込みます(笑)。もちろん何もせず、家でだらだらと過ごしたいときもありますが、自分の好きなことに時間を使ってリフレッシュするようにしてますね。

働き始めてから自分へのご褒美がうまくなりました。ちょっとの時間でも大好きなカフェに行って、ゆっくりとコーヒーを飲む。それだけで大満足ですし、仕事もまた頑張ろうと思えます。

社会人として、高校生にアドバイスをお願いします!

好きなことを突き詰めていくことがとにかく大事かなと思います。好きなことや楽しいと思えることを仕事にしている人って、やっぱりいきいきしていて、逆に嫌々仕事をしている人はどこか苦しそうに見えたり。

どんな分野でも自分が好きなことを突き詰めて、それを仕事にしている人はたくさんいますよね。自分の好きなものや興味があることを1つでも持つことが、生きていく上での強みになるのではないでしょうか。

私自身もリニューアルを機にブランディングなど新しいことに挑戦したり、まだ検討段階ですが、都市部への店舗展開の話もあって、さらにお店のレベルを高めていこうと考えているところです。「食」への興味から始まって、自分のやる気や勉強次第で、どんどん新しい道が開けていくのを実感しています。こんなふうになるなんて全然思ってなかったんですけど、この先まだまだ面白い道がありそうです。

インタビュートップへ