元気な子どもたちの姿に パワーをもらえる楽しい日々

櫻川さん 本庄高校出身

他の道に進んでも“子どもが好き”という気持ちを忘れられなかった

就職するまでどんな学生生活を送ってきましたか?

子どもが好きで保育士になろうと考えていたので、本庄高校の生活文化科の系列(現在のライフデザイン系列)を選びました。部活はバレーボール部。小さなころから、運動会など体を動かすことが好きだったんです。

進学するにあたっては友達といろいろ話していくうちに、スポーツの専門学校に行きたいと思うようになりました。そこでスポーツ選手の身体面をサポートする知識を学べる、福岡リゾート&スポーツ専門学校のアスレティックトレーナー科に進学しました。

運動に関する知識を学び実習を重ねていく中で、さまざまな業界のことを知って。健康づくりのための「健康運動実践指導者」の資格を取得したこともあり、資格を生かせる高齢者施設に就職しました。

就職先はどんな視点で選びましたか?

最初は募集企業のホームページを調べてみて、雰囲気が良かったら実際に足を運び、楽しく働いている自分を想像できるかどうかという視点で選びました。

自分で納得して選んだはずだけど、実際に働きはじめたら違和感を感じるようになって。

専門学校時代の友達が子どもと関わる仕事をしているのを見ていると、うらやましいな、いいなという思いが募るようになりました。子どもと関わる仕事への憧れの気持ちがまだ残っていたんです。

就職活動をしていたときから“子どもたちに運動を通し心身の育成をする”というa projectは気になってはいたけど、そのときは求人の募集をしていませんでした。

募集をしていたタイミングで、早いうちから経験しておきたいという気持ちがあったので、覚悟を決めて転職することにしました。

遊び心をもって子どもと一緒に運動をして楽しむ日々

実際に働いてみてどうですか?

入社する前に先輩たちが話をしてくれた「仕事に遊び心を」。仕事に対して遊び心をもてるものなのかなと不安に思っていたけれど、入社してみたら本当にそうだなと実感しました。

この年齢になって無邪気に遊ぶことがなかなかない中で、子どもと一緒になって楽しく運動をすることができる毎日。

子どもたちが元気よく「こんにちはー!」と挨拶をしてくれて、「さようならー!」と楽しそうに帰っていく姿を見るとパワーをもらえます。

働きはじめてからまだ1年経っていないけど、仕事に行きたくないと思った日は一度もありません。

毎日のように何かしら変化があって、こうすれば良かったという課題や改善点が見つかり知識を吸収していけるので、そういうのも楽しいなぁと思います。

やりがいを感じるのはどんなことですか?

自分のアドバイスによって、できなかったことができるようになったときの子どもたちのうれしそうな顔です。

例えば跳び箱。跳び箱を跳ぶときにお尻がついてしまい、なかなか跳べない子がいたんです。最初はどうやって教えたらいいのかわかりませんでした。友達や大人と会話するような伝え方だと、伝わらなくて。

「ジャンプして」ということを伝える場合にも、子どもにはどれぐらいの高さかわからないので、手で高さを示すなど具体的な声かけをする必要があるんです。

先輩に「こういうことに気をつけた方がいいよ」というアドバイスをもらい、「先生の手のところまでおでこがくるように跳んでみて」と伝えてみたら、2 〜 3 回で跳び箱を跳べるようになって。

あっ、できた!という瞬間は、もちろん子どもが頑張ったからなんですけど、その子以上にうれしくて感動しました。

同じことでも一人ひとりによって伝わり方や適切な方法が異なるので難しいけれど、自分のアドバイスによって子どもの成長を実感できることがやりがいにつながっています。

周りに流されず自分のやりたいことにチャレンジしてほしい

今後どうなりたいと考えていますか?

やっとお仕事にも慣れてきて気持ちの余裕ができたところなので、今、見つけているところです。

先輩からも最近「どうなりたい?」ってよく聞かれるんですけど、はっきりと“こうなりたい”というのが見つかっていなくて。

先輩たちを見ていると自分のなりたい姿がいっぱいあるけれど、子どもへの伝え方を見ていても先輩一人ひとり個性があって違うので、どうしたら良いんだろうって日々考えています。

芯はあったほうが良いと言われるので、確立はしたいなと思っているんですけど。

今は先輩方の良いところを取り入れて真似をしていきながら、自分に合った方法を探しています。

高校生に向けてアドバイスはありますか?

自分がやりたいことや、こうなりたいと思うことがあるなら、1 回それに挑戦してみよう!って伝えたいです。

自分のやりたいことを周りに「どう思う?」と聞いてみて「違うんじゃない?」と否定されたら、やっぱりそうだよねって流されることもあるかもしれません。でも、自分の気持ちを抑えることで後悔をしてほしくないなと思います。

挑戦することで違ったとしても、違ったということに気付けるし、挑戦しなければ後悔だけが残るので。

そこはもう、どんどん挑戦っていうかチャレンジしてほしいなって思います。

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