“好きなこと”を続けていく。それが働く原動力になっている

國武さん 宮崎日大高校出身

専門であるWebデザインの仕事を求めて転職を決断

高校から現在までの経歴を教えてください。

高校は宮崎日大高校の芸術学科に在学していました。もともとデザインに興味があり、2人いる姉たちも同じ芸術学科を卒業していたので、私もそこで学びたいと考えて進学しました。

在学中はデザインや芸術などさまざま分野を学ぶことができましたが、「将来どんな仕事に就きたいか」という部分までは具体的にイメージできずにずっと悩んでいました。そこで、より幅広い視野でデザインを学ぶために、卒業後は東京の女子美術大学に進学し、Webデザインについて深く学びました。

大学を卒業後は、宮崎で通販サイトのサポート事業を展開する会社に就職し、Webデザイナーとして4年ほど働いていました。途中からカスタマーセンターに転属して1年働いたのち、現在のrefactoryに転職しました。

refactoryに転職したきっかけを聞かせてください。

前職のころから、refactoryには副業でお仕事をいただいていました。

前職ではもともとWebデザイナーとして働いていましたが、途中で部署異動があり、カスタマーセンターに在籍することになりました。仕事へのやりがいはありましたが、一方で自分の専門分野であるWebデザインの仕事にもっと注力したいと考えるようになりました。

そういったタイミングで、refactoryの社長である守屋から「Webデザイナーとして一緒に働いてみないか」とお誘いを受けました。副業でご一緒していたので、refactoryなら自分のスキルを生かすことができると考え、転職を決めました。

サイトが公開された瞬間はワクワク。反応が数字で返ってくるのはWebの魅力

では、現在の業務内容を教えてください。

refactoryでは自社で運営する通販サイト「イノホイ」の運営と、他社から依頼された通販サイトの立ち上げやリニューアルなどをおこなっています。

私の業務はWebデザイナーとして、自社のサイトに掲載するバナー(ホームページに掲載される広告やお知らせ)の制作や、他社のホームページのデザインなどを担当しています。

お仕事をしていて喜びや、やりがいを感じる瞬間はどこですか?

喜びの部分では、やはりサイトが公開された瞬間はとてもうれしいですね。お客さまからどんな反応が返ってくるのか、どれくらい見てもらえるのか、ドキドキもありますが、ワクワクする気持ちのほうが大きいです。

Webデザインは紙のデザインと違って、実際にどれくらいの人に見てもらったのかが数字として表れます。そこはWebならではの良さで、お客さまのリアクションを直接感じることができる部分ですね。

一方で、デザインにもはやり廃りがあります。そこはデザイナーとしてしっかり把握しておく必要がありますが、はやりのデザインをただ追いかけていても、ホームページを訪れた人が使いにくいデザインでは意味がありません。

使う人の目線に立ってはやり廃りのバランスを整えることは、心掛けているポイントですし、Webデザイナーとしてやりがいに感じる部分です。

お仕事の面で今後の目標を聞かせてください。

refactoryに転職して数ヶ月が経ちました。やっと仕事のペースが分かって少し落ち着いたところなので、はっきりとした目標はまだこれからといった段階です。

ただ、以前からWebデザインだけでなく、紙のデザインにも挑戦してみたいという思いを持っています。実際にデザインしたものが形になって残る紙媒体は、Webにはない良さがあります。

自分がこれまで専門として取り組んできたWebデザインと、挑戦してみたい紙デザイン、そのどちらも制作できるようなマルチなデザイナーを目指していきたいですね。

自分が“好きなこと”を見つけて。そこに将来へのヒントが隠れている

お休みの日はどのように過ごしていますか?

写真が大好きで、風景を撮ったり親戚のおじいちゃんのポートレートを撮ったりしています。中学生のころに姉のカメラを借りて撮り始めたのがきっかけで、大学生のころに初めて自分のカメラを購入しました。

撮るだけでなくカメラ本体を集めるのが好きで、デジタルカメラだけでなくフィルムカメラなども集めています。今ではコレクションが20台くらいに増えて、すっかりカメラ沼にはまっていますね(笑)。

それから、自宅で映画を観ることも多いですね。今はネットフリックスやAmazonプライムでたくさんの作品を楽しめるので、ついつい夢中になって時間が経ってしまいます。

では、今就職先や進路を考えている高校生に取り組んでもらいたいことはありますか?

自分が“好きなこと”を見つけてもらいたいですね。

私も高校生のころは、自分が何をしたいのか、何が好きなのか、分からないまま悩んでいました。それを探すために大学に進学したのですが、そこで出会ったのがWebデザインです。

Webデザインではコーディングといって、プログラムの言語を記述していくことでデザインを制作していきます。初めてそれを知ったときは、文字を書いているのにデザインが生まれる仕組みにとても驚きました。同時に、「Webデザインって楽しそう」「この作業は私が好きな分野だ」と感じ、その分野の仕事を探してみようと考えるようになりました。

今でもこのときの“好き”という感情は続いていて、それが働く原動力になっています。だからこそ、高校生のみなさんにも、まずは自分が好きなことを見つけてもらいたいです。いろんなことに挑戦したり、たくさんの人と話してみたりしながら、自分の好きを探してみてください。

最後に、高校生に向けてメッセージをお願いします。

コロナ禍の影響もあり、今の高校生は私たちの時代よりもいろいろな制限がある中で生活していると思います。

不安なことも多いと思いますが、ぜひ今できる範囲で精一杯楽しんでください。繰り返しになりますが、楽しい経験の中には“好き”が隠れています。勉強でも部活でも趣味でも、興味があることや楽しいことに飛び込んでいってください。きっとそこに、将来の進路を選択するヒントが見つかるはずです。

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