機械のメンテナンスから、きのこの栽培管理まで。結果が目に見えるのが面白い

日高さん 宮崎第一高校出身

学生のころは接客業が自分の天職だと思っていました

高校生のころはどんな生活を送っていましたか?

手に職をつけておきたいという考えがあったので、取得できる資格が充実していた宮崎第一高校の電気科に進学しました。勉強だけじゃなく実技に特化していたので、配線を使って電気をつける仕組みの勉強をするなど、さまざまな経験ができたことが面白かったです。

高校1年生のときから3年間、平日はずっとアルバイトをしていました。高校生ながら、カウンターでお寿司を握っていたんです。最初はお客さまの目を意識して、すごく恥ずかしかったです。

仕事に慣れてきたら、できなかったことができるようになる日々が楽しくて。握り一つにしても、見た目が悪かったシャリがどんどんきれいになって、握るスピードも早くなりました。

コミュニケーション力も鍛えられて、初対面でも緊張せずに話せるようになりました。

今の会社に就職するまでの経緯を教えてください

アルバイトが楽しかった経験から、高校卒業後は持っている資格とは関係のない、接客業の道に進みましたが、3〜4年ほどで辞めました。経験を重ねていったときに、人をまとめていくマネジメントやリーダーのような立場は向いていないと実感したんです。

転職活動では“高校で取得した資格を生かせる仕事”という視点で探しました。ハローワークで加藤えのきの求人を見つけ、自分が持っている資格が役に立ちそうだったので、どういう会社かあまり知らない状態で面接を受けました。

採用されて、もうすぐ4年目。高校生のころは接客業が天職だと思っていましたが、今はここで楽しく仕事ができています。

現状に満足せず“さらに”を追求し試行錯誤できる環境

お仕事内容とやりがいについて教えてください

加藤えのきには5つの工場があり、私は第1工場で機械のメンテナンス業務や栽培管理を主に、係長として従事しています。

第1工場ではすべての工程に携わることができるので、幅広く仕事を覚えることができます。他の工場は規模が大きいため、各工程の担当はすべて分業制となっているのが大きな違いです。

工場は機械化が進んでいますが、稼働中に故障することもあります。機械に不具合が起きた場合、原因の特定が難しいこともありますが、「なぜだろう」と考え、対処に苦労したときほど、修理できたときの達成感が大きいです。

きのこ栽培にあたっては、いかに重いきのこをつくるかというのが課題です。より良いきのこを追求するためには、機械の修理や保全も欠かせません。メンテナンス不足のまま仕込みをすると、満足のいかない結果になることもあります。

たとえば水分量がちょっと違うだけできのこが育たなくなったり、収量がぐっと少なくなったりする。きのこの成長具合という形で、目に見えて結果が分かるというのが面白いですよね。

難しいのが、なかなか結果に出ないというところ。結果に出ないといっても、今でも十分に大きくて重いきのこを栽培することができているのですが、社員みんなが、“さらに大きくて重いきのこを”と追求しています。

さまざまな試験を重ねながら、日々改善方法を考え続けています。

会社の魅力はどんな点だと思いますか?

上司や常務、社長を含め、常に会社を良くすることを考えていて、チャレンジし続けている点です。会社の成長という部分でしっかり上の方々が考えているから、自分も一緒になって成長していけるというのが素晴らしいところかなと思います。

2021年の夏に、ガラス張りの開放的な新社屋が完成しました。みんなで頑張ったことが会社の成長につながっているというのを実感できる場所で、モチベーションの一つになっています。

「この仕事をしていて楽しい」という仕事に巡り合ってください

高校生のころにやっておけばよかったということはありますか?

もっと勉強しておけば良かったなと思います。社会人になって3年目まではそんなことは思いませんでしたが、経験を重ねていくと、知識面で壁にぶつかることが増えていきました。

高校生のうちにもっと多くの資格を取得できていれば、今になって苦労していないんじゃないかと感じる部分があります。

高校生のころは「こんな資格、使わないだろう」と思っていたけど、できる限りの勉強をしておいたほうが良いというのは間違いないですね。

高校生に向けてメッセージをお願いします

とにかく自分がやりたいと思うことをやってください。そして、給料面や福利厚生だけじゃなく、自分にとって居心地が良く、「この仕事をしていて楽しい」という仕事に巡り合ってください。

まずはやってみたい仕事をやってみる。そしていろんな経験をすることで気付くこともある。巡り合わせだと思います。

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