重視したのはメリハリをつけ働き続けられる環境
高校生のころはどんなことに打ち込んでいましたか?
部活です。小学校3年生からずっとバスケットボールをしていたので、高校もバスケットボール部。部活をしに学校に行っているようなものでしたね。
宮崎日大高校は、宮崎県内で最も生徒数が多い高校です。
サッカー部や野球部の特待生として県外からも生徒が集まってきていたので、いろいろな人と関わり合え、友達の幅も広がりました。
就職先はどんな視点で選びましたか?
高校生活では部活に打ち込んでいたので、アルバイトの経験がありませんでした。自分は接客業が苦手なタイプだとも思っていました。
でも就職を決めた先の仕事内容は、ホテルの接客・給仕等のサービス。条件や仕事内容よりも、とにかく早く就職先を決めて、残りの高校生活を楽しみたいという気持ちが勝っていました。
就職をしてからは、目の前の仕事をがむしゃらに頑張り続けて9年。スポーツをしていたので体力に自信はあったのですが、歳を重ねていくと次第に体への負担も感じるようになり、将来のことを考えて転職を決意しました。
今までの経験が生かせる飲食店で働こうと思い仕事を探す中で、求人誌で知ったのがハンク・ディーシーです。給与面や勤務形態などがしっかりしていたので、メリハリをつけて働けそうという印象が決め手でした。
自分の頑張りがお店やスタッフの成長につながるのが喜び
お仕事内容とやりがいについて教えてください。
店長として飲食店2店舗を担当し、シフト作成・スタッフの教育・運営などほぼ全般です。
自分は忙しい中で働くことが好きなので、その忙しさを乗り切ったときの達成感というのが、いちばんやりがいを感じます。
仕込みなどの段取りだけでなく、スタッフとのコミュニケーションができていないと、ピーク時の店舗を効率的に回していけません。
経験が浅いときには目の前のことに一生懸命で、周りを見て気に掛ける余裕がありませんでした。今は忙しくても、冗談を言って場を和ませるような環境を少しずつつくれるようになっています。
経験の積み重ねというか、先輩方からもアドバイスや指導を受け自分のものにしていくことで、ある程度仕事を効率的に回せるようになったと自信を持てるようにはなってきました。
それから店長という立場なので、教育した子たちが目に見えて成長していく姿を見ると、自分のことのようにうれしいです。別の店舗に異動になり自分がいない場所でも頑張っている、そういう話を他の人から聞いたりするのも喜びですね。
会社の魅力はどんな点だと思いますか?
うちの会社は、挙手制なんです。店長になりたいと思ったら、自分から手を挙げることでチャンスを与えてもらえる。自分は入社当時から、店長になりたいと言って入社させていただきました。
上の方たちは、現場でしかわからないところもちゃんと見て評価をしてくれます。たとえば、数字だけを見て判断するのではなく、何でこうなったのかを聞いてくれ、その上でアドバイスをいただける。だから、評価の内容も素直に受け入れることができる。
年齢や性別関係なく評価してくれ、やる気のある人に任せてくれるという点が魅力だと思います。
仕事とプライベートの両立で心がけていることはありますか?
仕事がうまくいっていないと、プライベートを楽しめない性格なんです。やるべきことをやっておかないと、休みの日でも次の日のことを考えてしまう。
「ここまでは終わらせて休む」というのを自分の中で決めて仕事をしています。
昨年、子どもが生まれたので、仕事から帰って子どもを見る時間が救いです。仕事の疲れも吹っ飛びます。
休日は息子とたわむれて、朝からずっと抱っこ。まだ6ヶ月ぐらいなので、歩き出したら一緒に公園に行きたいという夢があります。今は息子の成長が一番の幸せですね。
学生のうちは寝る間も惜しんで遊び、思い出をつくるといい
今後の目標について聞かせてください。
家族のためにも、自分のためにも、さらに上を目指していきたいです。
店長のキャリアを積んだ後に目指せるポジションはマネージャー。各店の行き届いていないところの指摘や、フォローをしていきます。
そのためにも、弱みがないようにしたいです。完璧な状態で上に立つほうが、説得力を持って話をすることができるので。
数値の部分を見ていくことが自分の課題としてあるので、原価・人件費・在庫の管理・売上の予測など、数値についてもうちょっと勉強をして極めていきたいと思っています。
高校生に向けてアドバイスをお願いします。
今働いているアルバイト生にも言ってるんですが、とりあえず遊んだほうがいい。今のうちにひたすら遊べ!というのが自分からのアドバイスです。
社会人になったらハメをはずして遊べないし、結婚したら自分の時間もなくなります。
学生が一番いろいろできるときで、貯金をする必要もない。自分の経験だったり、欲しいものを買うなどやりたいことをやったほうがいいのかなと。
部活する人は部活に一生懸命に。何かに一生懸命になるということが大事ですね。学生時代の関係はその後も長く続くことが多いので、高校生のうちはめいっぱい遊んで、思い出をたくさんつくるほうがいいと思います。