追求すれば追求するほど、身に付けるべき知識や技術が見つかる仕事

矢野さん 日向高校出身

冷凍・冷蔵設備に特化した会社で施工管理を担当

入社した経緯を教えてください。

高校は普通科だったんですが、電気工事の仕事に携わっていた父の影響で、工業系の仕事に興味を持っていました。それで進学先として選んだのが、宮崎県が技術者を養成するために設立した建築関係の専門学校でした。

そこで2年間かけて、建築や電気設備などの専門的な知識や技能を習得。卒業後は東京にある空調設備の会社に就職し、6年間勤務しました。ゆくゆくは宮崎に戻りたいと思っていたこともあり、1年半ほど前にUターン転職。現在は冷凍・冷蔵、空調設備などを取り扱う共立冷熱株式会社で働いています。

どういった業務をされていますか?

工事事業部の工務課に所属し、施工管理を担当しています。施工管理というのは工事現場の全体を管理する仕事。主に工事に必要な材料の調達や運搬、現場に来てもらう職人さんの手配、指示出しをおこなっています。規模の大きい工事になると、工事現場に事務所を構えて、そこで打ち合わせをしたり、図面を描いたりして、終日仕事をすることもあります。

冷凍・冷蔵設備に特化した、県内でも珍しい会社なので、お客さまの多くがスーパーなど食品関係の会社さまです。食品を適切な温度で管理する設備の設計、施工からメンテナンスまでを一手に引き受けています。

福利厚生によって労働環境が守られている実感

仕事で楽しさを感じるのはどんなときですか?

施工管理では工事の段取りが何よりも重要です。そのため現場の職人さんに「こういうふうにやってほしい」と適切に指示を出す必要があり、現場でのコミュニケーションは丁寧に取るように心掛けています。

その結果、自分の伝えたかったことが現場の方たちにちゃんと伝わり、工事の進捗がスムーズにいくと、うまく段取りができたという達成感につながりますね。そこが仕事の楽しさというところでは、やっぱり一番大きいかもしれない。

施工管理は、現場代理人といって工事現場の責任者という役割も担います。何かあったときに責任を負わなくてはならない立場として大変なところもありますけど、現場が完了し、無事に冷凍冷蔵設備が稼働した時の喜びや、引渡しの際にお客様からいただくお礼の言葉が仕事のやりがいになっています。

大変な仕事ですね。職場環境はどうですか?

一般的に建設業界は仕事がきついというイメージがあるかもしれませんが、弊社の場合は福利厚生が充実しているので、働きやすい環境だと思います。残業もそれほど多くなく、毎週水曜日はノー残業デー。社長が率先して社員に帰宅を促しています。

資格取得支援制度もあって、初めて受験する資格に関しては会社が受験費用を負担してくれるので、資格取得に積極的にチャレンジすることも可能です。僕自身も仕事で一番必要となる管工事施工管理技士1級をこの会社に入って取得しました。

他にもバースデー休暇などもあり、こうした福利厚生は社長との年1回の面談で、社員の声をもとに設けられたもの。働くための理想の環境を求めて社員一人ひとりが声を上げやすい、そんな職場でもあります。

もしかしたら働く人によっては、残業ができないことがストレスに感じることもあるかもしれません。でも僕としては、会社のルールとして決められているほうが社員の労働環境がしっかりと守られていると感じますね。

九州一の設備会社を目指していける人材になりたい

休日はどう過ごしていますか?

釣りが趣味なので、休みの日に地元の友達とよく釣りに出掛けています。日向市や宮崎市の海によく行っていて、最近ではヒラメを釣っています。釣った魚を食べたくて、YouTubeを見ながらさばき方を日々練習中です(笑)。

本格的に釣りを始めたのは宮崎に戻ってきてからですね。プライベートで自分の好きなことをして、ちゃんと息抜きできているから仕事も続けられるのかなと思います。

もちろん、お客さまの店舗の営業時間に合わせて土日に休日出勤して工事をすることもありますが、その分の代休はしっかり取れていますよ。

今後の目標を教えてください。

会社として、九州一の冷凍・冷蔵設備会社を目指すという目標を掲げており、僕自身も会社の一員として、その目標を目指せる人材になりたいと考えています。そのためには、今まで培ってきた施工管理や設計などの技術をさらに高めていく必要性を感じています。

知識面に関しても、より専門的なことを身に付けていきたいです。入社して1年半ほどになりますが、上司と会話する中で工事や設備機器について分からない内容もあり、まだまだ自分の知識不足を感じるところ。追求すれば追求するほど、覚えなければいけないことがあるなという印象です。そこは大変ですけど、面白いなと思うところでもありますね。

今は社歴、年齢ともに一番下で、直属の後輩はいませんが、今後もし後輩が入社してきたときには、先輩として知識や技術を教えていくということも一つの目標です。

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