ライフステージの変化で宮崎の良さを再認識。今を全力で楽しむことが将来にもつながる

橋口さん 宮崎北高校出身

Uターン就職で塾講師から広告営業の世界に

現在の仕事内容を教えてください。

テレビCMや映像制作など、広告企画を中心に事業を展開する株式会社ハナビヤで企画営業をしています。私の担当はスーパーマーケットのチラシ広告。クライアントであるスーパーの担当部署や担当者さまからチラシに入れ込みたい商品の要望を聞き取り、それを制作現場のデザイナーに伝え、形にしてもらうことを主な業務としています。入社したのが2021年9月なので、まだまだ仕事を覚えている真っ最中という感じです。

以前は何をされていたのですか?

実は入社2ヶ月前に宮崎県にUターンしてきまして、それまでは福岡県の学習塾で講師をしていました。大学1年の冬からアルバイトで入って、卒業と同時にそのまま就職したので7年ほど勤めていたことになりますね。大学は工学部の生命環境化学科というところで理系分野だったので、塾では国語以外の教科を担当していました。

教えることは夢でもあり好きだったのですが、ちょうど子どもが生まれるタイミングになって、夜遅くまで子どもたちに勉強を教える学習塾の仕事は子育てのリズムに合わないな、どうせ子育てをするなら自分が生まれ育った場所がいいな、ということで宮崎県に戻ってきました。こちらで新しい仕事を探しているときに今の会社と縁あって入社を決めました。

挑戦する中で宮崎の良さを再認識

営業のお仕事はいかがですか?

未経験なので日々勉強です。チラシ1枚作るにしても、たとえばお肉だったら精肉コーナーの担当者、魚なら鮮魚担当者の方の話を1つ1つ聞きながら形にしていくので、なんというか自分がみなさんの思いを1つにまとめているという責任感みたいなものを感じています。この仕事に就いてから休日に近所のスーパーに行っても、商品の陳列だったりチラシの中身が気になるようになりました(笑)このスーパーはどういうチラシの構成にしているんだろうと。日常生活が学びの場ですね。

一方でなかなか慣れない部分もあります。前職とのズレというか、特にコミュニケーションを取る相手が子どもから大人に変わったというのは結構な違いかなと思っています。塾講師時代は8割9割が塾の生徒相手でしたので、やはり教える側と教わる側のような関係があるわけです。今は各売り場の担当者の方たちと大人同士の会話をする必要がありますので、たまにですが戸惑ってしまうことも。頭を切り替えないといけないですよね。

宮崎で働いてみてどんな印象を持ちましたか?

宮崎は全体的に人が温かいというか、優しいなっていうのはすごく感じますね。もちろん福岡の人がそうじゃないというわけではないのですが、地元に帰ってきて、宮崎はいいところだなと改めて思いました。

職場もアットホームというか話しやすい雰囲気があります。年の近い同僚もハナビヤで数名、同じビルの2階にあるハナビヤ・ラボにも数名いるので比較的若い人も活躍している職場だと思います。

今やりたいことを楽しむことが将来にきっとつながる

休日はどんなふうに過ごしていますか?

今は土日祝が休みで残業もそれほどないため、リズム良く生活できています。休みの日にだらだらしてしまうと次の日の仕事に合わせるのがきつくなるので、休日もなるべくいつもと同じ時間に起きて過ごすようにしていますね。運動も兼ねて1時間ぐらい散歩するのがいい気分転換になっています。

実は娘がまだ生まれたばかりということもあり、妻と娘は実家に里帰り中なんです。もうすぐ宮崎での家族3人の生活がスタートしますが、今の生活リズムなら娘との新しい暮らしも存分に楽しめるかなと思っています。

最後に、高校生に向けてメッセージをお願いします!

どっちかというと私はやりたいと思ったら先に動くタイプというか、休みを利用して、突然、自転車で福岡から宮崎まで来ちゃうような人間なので(笑)、やっぱり“そのときそのときのやりたいことをやる”という心構えを持つことが大事じゃないでしょうか。

働き方についても、最初は子どもたちに勉強を教えたいという夢があったので塾講師になりましたが、子どもができたことで今度は、生まれ育った宮崎の地で働きたいという夢に変わりました。そして現在、宮崎で企画営業という新しい分野に挑戦しています。将来の夢や目標って何回か変わるもの。だから結局は今やりたいことを楽しみながらやっていけば、自然と将来につながっていくんだと思いますね。

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