働き始めてもうすぐ 10 年。お客さまからの感謝にやりがいを感じる日々

佐藤さん 門川高校出身

仕事はつらくて大変なもの。趣味と仕事は別! ー

高校卒業後の進路選択ではどんなことを考えていましたか?

僕は当時からとにかく車が好きだったんです。だから働いて、お金を貯めて自分の車が欲しいと思っていました。将来のことはそれほど深くは考えていませんでした(笑)。自分も含めて、周りのほとんどが就職を希望していて、進学したのは学年で1人とか2人だったと思います。

ただ高校生ながら、仕事はつらくて大変なもの、という思いだけは持っていました。特にアルバイトをしていたわけでもないのですが、両親の仕事ぶりをみていたせいか、仕事することに対して、そういう楽しいだけではないというイメージはありましたね。しかし、自分の好きな車を購入 したときは喜びと同時に仕事のやりがいを感じました。

入社の経緯を教えてください。

高校ではフォレスト系列というちょっと変わった名前の学科で、農業や林業について学んでいました。そのときに会社見学ということで、今勤めるひむか野菜光房に行く機会があったんです。見学といっても会社がスタートしたばかりで、社屋や農場は建設途中だったのですが、そこで初めて水耕栽培というものに出会いました。

水耕栽培はその名の通り、土を使わない栽培方法。学校で勉強したことがなかった栽培方法にとても興味を持ちましたね。高校卒業の段階で会社の役員の方から就職のお話をいただき、水耕栽培をやってみたいという思いから入社を決めました。

お客さまからの「ありがとう」が励みに

現在の仕事内容を教えてください。

入社してから一貫して、栽培するレタスの生産管理に携わっています。具体的な作業としては肥料づくりや農薬散布です。1日の仕事の流れはだいたい決まっていて、昼ごろから動力噴霧器を使って農薬を散布します。肥料は窒素・リン酸・カリウムなどの数種類の肥料を混ぜ合わせ、水に溶かして使用します。1袋20キロの肥料を、 1 日で10から20袋運ぶこともあるので体力は要りますね。

あとは暑さとの戦いです。ハウス内は夏場で40度近くなって、冬場でもちょっと暑いぐらいです。繁忙期も夏なので、この仕事を始めて夏は嫌いになりました(笑)。

仕事のやりがいを感じるのはどんなときですか?

2つあります。まず1つが、お客さまからお礼の言葉をもらったときですね。電話でのやりとりだったり、配達でスーパーに行ったりした際に、お客さまから直接「ありがとう」や「おいしいね」などと声をかけていただく機会があるんです。そういう会話ができると、仕事を続けてきてよかったなという気持ちになります。

もう1つが生産数が平均を上回ったときです。弊社の生産能力は平均にして1日当たり8000株。それに対して、夏場の生産ピーク時に1万株を超える出荷ができたときは、やはりうれしいですね。自分の仕事が数字として目に見えたとき、やりがいというか達成感を覚えます。

会社の成長を間近で見ることができた10年

入社して間もなく10年。仕事、プライベートで変化はありますか?

レタスの生産管理という僕の仕事内容に関しては、大きく変わることはあまりありません。入社当時を思い返しても、育て方も今とそんなに変わってないです。

ただ、会社としての仕事量はどんどん増えてきていますね。僕が入社したころは会社ができて間もないころだったので、 1 人が抱える仕事量も多かったりしたと思います。農場のスタート当初は作業マニュアルも充分でなく苦労しましたが、マニュアルを整備していくことで毎日安定した量を収穫できるようになりました。
僕自身も、 会社 全体の変化 も かなり 大きかったと思います。

プライベートでは2021 年 6 月に結婚しました。なので、休日は奥さんと過ごすことがほとんどですね。一緒に買い物に行ったり、家事をしたりと充実した毎日を送っています。コロナ禍で新婚旅行にはまだ行けていないので、これから落ち着いたら行きたいねと話しています。

最後に、社会人となる高校生にアドバイスを送るとしたら?

職場にはいろんな年齢の人がいると思うので、まずはみんなと仲良くなることですね。それが仕事をする上では、何よりも大事だと思います。
今の職場で若い従業員は僕だけなので、最初はなじめるか不安もありました。でも話をしてみると、皆さん本当に優しいんですよ。今では変に気を遣うこともなく、思ったことはちゃんと伝えて、コミュニケーションはよく取れていると思います。

僕自身は同期入社もいないんですが、逆にそれで良かったなと感じています。年齢が近いと競争になる部分もあると思っていて、若手がいない分、マイペースに自分の仕事と向き合うことができています。

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