合うか合わないかはやってみないと分からない。だから挑戦する

田村さん 延岡星雲高校出身

背中を押してくれた父のような営業マンになりたかった

高校を卒業後の進路について、どのように考えていましたか?

卒業後の進路は、進学と就職で悩んでいました。

漠然と、このまま社会に出て働くことに不安があり、外の環境に一度出て人との繋がりや関係をあらためて築きたいと考えていました。最終的に両親とも相談し、福岡の大学に進学する道を選びました。

進学先では、たくさんの人との出会いがあり、バイト先では人生の師とも呼べる尊敬できる先輩に出会うことができました。

就職先を選ぶ際にどんなことを参考にしましたか?

高校から大学に進学させてほしいと両親に相談したとき、おもむろに父が立ち上がり、棚の中から書類のようなものを持ち出してきました。見せてもらうと、それは父がこれまで営業マンとして働き、会社から表彰されたときの賞状でした。

実はそれまで父がどんな仕事をしているのかまったく知らず、その時に初めて営業マンとして働いてきたのだと知りました。父もそういった話をひけらかすタイプではなかったのですが、その時はあえて「進学するなら、お前もこれくらい仕事ができるように頑張ってみろ」と言葉をかけてもらい、背中を押してくれました。その時に、大学を卒業して就職するときは、営業職を選ぼうと決めました。

宮崎の企業を就職先に選んだ理由はなぜですか?

学生の頃はお世辞にも良い子とはいえず、両親に迷惑ばかりかけてきました(苦笑)

そういった理由もあり、就職後は宮崎に戻って、両親に恩返しをしたいと思っていたんです。

そこで、宮崎で営業職に絞って就職先を探していたところ、地元の商品を販売できる日向屋の存在を知りました。仕事が作業になってしまうと面白くないと考えていたので、自分にとって少しでも興味があり、身近な存在である商材を販売している企業を選びました。

どんなことでもトライアンドエラーを繰り返すことが大切

実際に働いてみて印象はいかがでしたか?

学生時代にアルバイトはしていましたが、社会人として働くという経験はまったく印象が違いました。とくに営業という職種は学生では経験できないだけに、はじめは右も左も分からない状態でしたね。いまでも先輩の商談に同行させてもらい、ノウハウを学ぼうと必死です。

もちろん、自分なりにシュミレーションして予行演習はするのですが、営業の現場は臨機応変な対応が求められます。自社の商品について説明する場面でも、人に何かを伝えることの難しさを、あらためて実感しています。

ただ、先日大きな展示会の会場で、一人で営業をする機会がありした。はじめは手探りで進めていたものの、徐々に自分なりのアプローチの仕方を掴んでいくことができました。やはり、どんなことでもトライアンドエラーを繰り返すことの大切さを感じましたね。

では、お休みの日はどのように過ごされていますか?

学生時代からハマっている、趣味のオンラインゲームをプレイすることが多いですね。

ついつい熱中してあっという間に時間が経ってしまうのですが、ゲーム内でチームを作り、仲間同士でプレイするのが楽しいですね。

オンラインゲームにあえて没頭しているのは、仕事とプライベートで意識してON ・ OFF を切り替えたいからです。性格的にストレスを溜めてしまいやすいのですが、学生時代はそのことに自覚がなく、体調を崩してしまう時期がありました。

そこでいまは、あえて仕事とはまったく違う環境を楽しむことで、意識してストレスを発散できるようにしています。もちろん、純粋にゲームが楽しいという理由は大きいですが(笑)

挑戦を繰り返すことが、将来必ず役に立つ

進路を考えている高校生にメッセージをお願いします。

人との関係や繋がりを大切にしておくことの重要性を、社会人になったいま、あらためて感じています。学生の皆さんには、学内や学外を問わず、いろいろな環境で人との繋がりを築いておくこと、その大切さを覚えておいてもらいたいですね。例えば、人との出会いのある環境に積極的に踏み出してみることは、大きな一歩になると思います。

それから、何事に対してもとりあえずやってみる・挑戦してみることを怖がらないでください。仕事だけでなく、勉強や遊びの分野でも合うか合わないかは、やってみないと分からないものです。

実際にやってみて、上手くいかないときは次の挑戦に進路変更してあげる。その繰り返しをたくさんしておくことが、将来必ず役立ってきます。

最後に、これからの目標について聞かせてください。

自分は、仕事に対して辛いという感情を持ったまま、取り組みたくないと考えています。もちろん、大変な面や苦しい瞬間はありますが、そこを上手に切り替えられるような人間に成長していきたいですね。

ミスは誰にでも起こることです。ついついそのことに捉われて悩んでしまいますが、悩むのではなく反省するというスタンス。その考え方を大事に、これからも進んでいきたいです。

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