「地域に貢献している」という分かりやすさはこの仕事のやりがい

長友さん 五ケ瀬中等教育学校出身

地方創生に携わりたい、宮崎を良くしていきたいと思っていた

高校を卒業してからの経歴から聞かせてください。

五ヶ瀬中等教育学校を卒業後に大学に進学して、まず東京で教育研修支援と人材紹介支援を手掛ける会社に就職しました。その会社では約5年間働き、 1 年目は営業業務を、 2 年目以降はマーケティング業務を担当していました。

もともと、地方創生に携わりたい、宮崎を良くしていきたいという思いが強く、そういった仕事に興味があったのですが、当時はまだスキルの面で不安がありました。そこで、スキルを磨くために東京で武者修行をしようと就職先を東京に選びました。

現在の会社へ転職したきっかけはどこにあったのですか?

コロナ禍の影響もあって、リモートワークでの業務が多く、週に1回出社するといった生活が続いていました。宮崎にもなかなか帰ることができず、親とも1年半ぐらい会えない状態が続いていました。

そうした状況が続くにつれて、このまま家賃が高く、雑然とした東京での生活を続けていくのか?という悩みが深まり、地元に帰りたいという熱が高まっていました。同時に、東京でも多少なりともキャリアを積みスキルを身に付けてきたので、その経験をもともと興味があった地方創生の分野で役立てたいという気持ちも大きくなっていました。

あるとき、前職で開催したWeb セミナーの共催先にキャスターの名前がありました。地元宮崎に本社があり、面白そうな仕事をしている会社だと感じ調べてみると 、偶然にも地方創生のポジションで求人募集中でした。これは何か運命に近いものがあると思い、すぐに家族にも相談して転職の意思を固めました。

自分が関わった仕事から、地域の雇用が生まれる喜び ー

現在はどのような業務を担当されているのでしょうか?

大きく2つの業務を担当しています。

1つは、新規事業部での地方創生業務。具体的には、西都市に企業を呼ぶ、あるいはリモートワーカーを増やすといった業務に取り組んでいます。

もう1つは、コンサルティング事業部のマーケティング支援。企業成長や事業拡大に合わせて必要となってくる、マーケティング面でのサポートやご提案を、リモートを軸にして提供しています。

このお仕事をしていて苦労などはありますか?

直接仕事の内容が大変というよりも、転職で新たに企業に加わったことの難しさを感じています。例えば、承認をもらう手続き一つとっても、企業によって流れが違うのでそこを覚える作業は苦労しました。

出社している状態であれば気軽に質問や相談をしやすいのですが、基本は在宅ベースで仕事をしているので、そのあたりのコミュニケーションに戸惑いはありましたね。

それから、西都市に移住してきましたが、コロナ禍の影響もあって人との関わりが持ちづらい点も難しさを感じています。

早く日常が戻り、気兼ねなく人とのつながりを築くことができるのを心待ちにしています。

お仕事のやりがいについてはいかがですか?

「地域に貢献している」という分かりやすさはこの仕事のやりがいですね。

キャスターではリモートワーカーを増やそうという取り組みの一環で、「リモートワークアカデミー」というリモートワーカーとして働く基礎となるノウハウが詰まった 12 本の動画講習講義を、西都市に無料提供しています。先日、その講座を受講したメンバー の中から、キャスターに関連したお仕事で業務委託での採用が決まりました。自分が関わった業務から、地域の雇用が生まれたという体験はとてもうれしかったですね。

それから、マーケティング業務の一環で地域の農家の方とお会いする機会があるのですが、その際もダイレクトに反応が返ってくるのでやりがいを感じますね。熱意をもって接していると、「ありがとう」「君みたいな若い人が来てくれてうれしい」といった言葉をいただくこともあります。

マーケティングではお客さまと一緒に取り組んでいく機会も多いので、一緒にやっているチーム感みたいなところも喜びを感じる部分です。

選択肢を広げること、世界を広げることにチャレンジしてもらいたい

学生時代はどんな生活を送っていましたか?

小学校1年生から大学生までサッカー部に所属していました。チームスポーツで仲間と一緒にプレーする雰囲気が大好きでした。

思い出深いのが、学生時代に学校の取り組みの一環で年1回開催されていたホームステイです。当時訪れたホームステイ先とは今でも交流が続いていて、実はつい先日もホストの方とお会いしてきました。

コロナ禍でなかなか会えない日々が続いていたので久々の再会がとてもうれしかったですね。コロナ以前は年1回は必ず会いに行ったり泊まったりしていたので、久々に温かいつながりを感じることができました。

休日はどのように過ごされていますか?

最近は自分と妻、それぞれの実家に頻繁に帰省するようになりました。月1回程度は帰省するようにしています。

コロナ禍で東京から帰省できない時期は、子どもの成長を親に見せてあげることができませんでした。子どもも幼いので、数ヵ月会わないだけでもあっという間に成長してしまいます。今は気兼ねなく帰省して、子どもの成長を親に見せることができるのでうれしいですね。

最後に、高校生へ向けてメッセージをお願いします。

選択肢を広げること、世界を広げることにぜひ積極的にチャレンジしてもらいたいです。

地元や近場の人だけでなく、環境の違う人たちの話や経験を見聞きすることで、自分の中の選択肢を広げることができます。最近ではオンラインを使って日本はもちろん世界とつながることができます。そういったツールを活用しつつ、実際に自分で体験してみながら、どんどん世界を広げていってください。

それから、やりたいことがすでに見つかっているなら、今すぐに始めてみましょう。怖がらずチャレンジすることで、きっと世界が広がっていくはずです。

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