お酒に宿る、人を笑顔にする力。 その力を、宮崎から一人でも多くの人に届けたい。

池田さん 宮崎東高校

おじいちゃんの笑顔を思い出した瞬間、 お酒の道に進むことを決めた。

就職についてどう考えていましたか?

生まれ育った宮崎で働くことは決めていたものの、どんな仕事がしたいか、どんな道に進みたいかはあまり考えていませんでした。身体を動かすことが好きなので、「デスクワークは向いてないかも」くらい。就職に関して、特にこだわりはなかったですね。

雲海酒造に入社するきっかけを教えてください。

学校で先生からいろいろな企業を紹介された中に雲海酒造の情報があり、「木挽BLUE」のメーカーだと知ったことがきっかけです。お酒のラベルに見覚えがあって、おじいちゃんがよく飲んでいたことや、僕が注いであげるとニコニコ笑ってくれたことを思い出したんです。僕にとって、お酒は人を笑顔にできるもの。それをつくる仕事に魅力を感じました。

高校生活の中で、特に印象に残っていることは何ですか?

きゅうり畑のアルバイトで挫折したことです(笑)。高校時代からジムに通っていて体力だけには自信があったのですが、農作業が想像以上にハードで、普段使わない筋肉を使いすぎてケガをしてしまって。身体の動かし方にもたくさんのコツがあり、毎日続けている農家さんのすごさを実感しました。 プロの世界が甘くないことを思い知ったというか、モノづくりって大変なんだなあ、と感じたことを覚えています。

10年後の一杯をつくる、 お酒づくりのおもしろさ

現在のお仕事内容と、これまでの失敗談について教えてください。

本格焼酎を造るプロセスのうち、製麹(せいぎく)と呼ばれる工程を主に担当しています。米や麦といったデンプン原料に種麹菌を付着させ、温度や湿度を管理しながら約2日間かけて「麹」を造ります。一麹、二酛、三造りと呼ばれる程、製麹は本格焼酎造りにおいて重要な工程であり、クエン酸や酵素がきちんと生成されているか、目標とする品温で製麹が進行しているかなどをチェック。お酒の風味を決める重要な工程であるため、前後の工程を担当するスタッフとも連携し、ひとつひとつの作業を丁寧に進めることを心がけています。

入社して数ヵ月後、一通りの業務が身についてきたころの話です。本来は、専用のセンサーで麹の温度測定をする手順になっていますが、慣れから手順を省いて目視と手の感覚のみで、「品温に問題ない・大丈夫だろう」と自己判断をしてしまったことがありました。その結果、異常に気付くことが出来ず、製麹の工程に遅れが生じたのです。幸い、先輩社員や上司の協力をいただいて、次の工程への影響は回避できましたが、私一人の油断と不注意でチーム全体に大きな迷惑をかけてしまいました。反省したと同時に私も先輩社員や上司のようにトラブル時の的確な対応力を持とうと誓いました。
製造において、慣れやわかったつもりは本当に危険。これを教訓として、先輩に教わった手順を忠実に守ることを自分のルールにしています。

お仕事のやりがいや「雲海酒造のココが好き!」と思えるポイントを教えてください。

自分の造ったお酒が全国に出荷され、多くのお客様に飲んでいただける、という事実です。例えばプライベートで買い物に行った時、誰かのカゴに雲海酒造の商品が入っているのを見ると本当にうれしくなりますね。
また、仕事を通じてお酒の奥深さを知れたことも良かったポイントです。雲海酒造には10年以上も熟成させる長期貯蔵商品もあるのですが、「今日造ったお酒が飲めるのは10年後」「このお酒は10年前の製造スタッフが仕込んだもの」なんて考えると、不思議な気持ちになります。人の手だけでは造れない、時間という要素も味わえるのがお酒の魅力だと思います。

10代から60代まで歳の離れた先輩にも、さまざまな悩みや相談事を気軽に話せる環境がある事です。
業務内容についての質問はもちろん、会社のビジョンやお酒の歴史について。僕たちが進むキャリアや将来、仕事とは全然関係のない趣味やプライベートの話など。なんでも話せる雰囲気が好きです。「釣り行ったら一投目から根がかりして仕掛け全ロスしちゃってー 」とか「家建てるならこのへんがいいよー」とか、本当にどうでもいい世間話も多いのですが(笑)、僕にとってはそれも仕事の楽しみのひとつになっています。

学生時代からの変化や、今後の目標について教えてください。

働き始めてから、早寝早起きで健康的な生活習慣にガラッと変わりました。雲海酒造の看板を背負っているというと言いすぎかも知れませんが、商品づくりに関わる一員として適当なことはできないというか。自分でも意外なほどキビキビ動くようになれたと思っています。

まずは担当している製麹を極め、その先の一次仕込み・二次仕込み・蒸留・品質検査と、新しい業務に挑戦していくことです。多彩な商品があるだけにまだまだ知らない工程も多く、どんな技術を学べるのかワクワクしています。一人でも多くのお客様が、雲海酒造のお酒で笑顔になれるよう、技術と知識を磨いていきたいです。

「気になる」を大切にすれば、 きっと自分らしい仕事に出会える

お酒はお好きですか?

実は僕はまだ未成年で、来月ようやく二十歳になるんです(2026年7月時点)。だから自分で造ったお酒を飲むのがすごく楽しみで(笑)。同時に、業務では香りの検査や試飲などもできるようになるので、そちらでも貢献していきたいです。

オフの日の過ごし方を教えてください。

同期3人でドライブや釣りに出掛けることが多いですね。朝から遠出して美味しいものを食べて帰ってくる、という流れが恒例になっており、最近は日向や青島に行きました。その他、高校時代から通っているスポーツジムで定期的に身体を動かしています。

就職活動中の高校生にアドバイスをおねがいします!

「この業界気になる」とか「どんな仕事なんだろう」など、少しでも興味を持ったら、積極的に家族や友人、先生たちに相談し、情報の解像度を上げていくことが大切です。世の中には本当にたくさんの仕事があって、漠然としたイメージだけで判断するのはもったいないので。

また、やりたいことを見つけるコツは、自分と企業の共通点を見つけることだと思っています。僕の場合は、宮崎で働きたいと考えていたところに当社を知り、おじいちゃんの記憶がつながったことで、「お酒をつくってみたい!」という気持ちが自然に湧いてきました。それからも何社か紹介を受けましたが、ほとんど「雲海酒造一択!」というくらい働きたい気持ちが高まっていましたね。自分は何が好きで、その「好き」を活かせる会社はどこなのか、じっくり探してみてください。

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