どんな環境でも自分の実力で生きていけるスキルを身に付けたい

津田さん 宮崎学園高校出身

“視野が広がる”を体感した留学経験

今の会社に就職するまではどんなお仕事をしていたのですか?

高校卒業後、ウェブサイト制作や3D映像制作など、 IT 関連の分野を一通り学べる大学に進学しました。もともとキャラクターなどの絵を描くことが好きだったので、イラスト制作などについても学びました。

大学卒業後は、東京の映像制作会社に入社。そこでは2年間、番組制作やウェブ動画制作に携わっていて、映像編集や撮影、ディレクションなどの業務を担当していました。

その会社を退職してイギリスへ1年間留学し、日本に戻ってきてからは監査法人に就職しました。監査法人とは、企業からの依頼を受けてその企業の会計に関するチェックをおこなったり、相談や助言をおこなったりする機関なのですが、そこでも映像関係のお仕事ができるということで就職先に選びました。

その会社では、社内教育やオンライン研修用の動画、公認会計士が単位を取得するための勉強動画やテスト動画などをつくっていました。

また、海外にも支店がある会社だったので、留学の経験を生かして、海外の会社とのやりとりもしていました。そこでも 2 年ほど働いていました。

監査法人を退職した後は、オーストラリアに2年間留学したのち、宮崎に戻ってきました。

留学の経験があるんですね。留学時のお話もぜひ聞かせてください。

もともと高校生のころからずっと海外に行ってみたくて、どこかのタイミングで行ければと思っていました。しかしそのまま大学に進学して、休学するという考えもそのときはなく、留学するにはお金もないといけないので、2年間働いてお金を貯めて留学することにしたんです。

イギリス留学のときは英語がほとんど話せず、最初は悔しさや自分の無力さを感じていました。なので、留学前から決めていた「できるだけ日本人と関わらないこと」を実践し、住むところも現地の人と一緒に住めるようなシェアハウスを選びました。

また、学生ビザなので収入を得ることができないため、チャリティ団体が運営しているショップでボランティアとして店番をして、さまざまなお客さんと接することも経験しました。あえて英語しか使うことができない環境に身を置くことで、イギリス留学の1年間で英語がずいぶん上達したように思います。

その後、一度日本に戻ってきて約2年間働き、次はオーストラリアに行きました。オーストラリアを選んだ理由は暖かそうだったから(笑)。

ここでも、いろいろな国の人と交流を深めることで、英語だけでなく、それぞれ国の文化や習慣についても知ることができましたし、視野も広くなりました。

世界を知ると視野が広くなるというのは留学前から聞いていましたが、実際に海外に行ってさまざまな人と接する機会が増えると、正解は一つだけじゃないし、いろんな人がいてそれぞれ違うやり方があって、どれが正解でどれが間違いという二極化で考えなくてもいいんだなと感じるようになりました。きっとそれが“視野が広がる”ということだったんでしょうね。

部署の垣根を越えて、学べる環境がある

今の会社に就職した経緯を教えてください。

オーストラリアでの留学後、一度宮崎に戻ってきて、また東京で就職しようと考えていました。しかし、新型コロナウイルスの影響で東京へ行くことが難しくなり、宮崎で仕事を探すことにしたんです。

宮崎には長くいる予定はなかったので、アルバイトでのお仕事を探していましたが、ただ働くだけじゃ時間がもったいないし、お金を稼ぐことだけじゃなく自分のためになることがしたい。そう考えて選んだのがこの会社でした。

社長には高校生のころに英語を教えていただいていて、新聞やニュースなどで教育情報サービスのことも耳にしていたので、 Facebook から社長に連絡して「この会社のお仕事内容に興味があるので、アルバイトでもインターンシップでもいいので働かせてください」とお願いしました。そこで一度会社に遊びに行って、これまで自分がやってきたことなどをお話しして、その次の日からこの会社で働くことになりました。

会社ではどんなことをしているのですか?

私は企画の部署に所属しているのですが、部署の業務にとらわれず、とりあえずできることは何でもさせていただいています。

書類整理やデータ整理、これまでの経験を生かして、チラシ制作やウェブデザイン、オンライン授業の管理などもおこなっています。

やっている業務とは違うのですが、開発にも興味があるので、業務の合間に開発の部署の人に「こういうことしたい」「これを勉強したい」と話して、最近はプログラミングを教えていただいています。

社内で学べる環境があるのは、とても恵まれていると思います。

いろんなことに取り組んで、もっと仕事の幅を広げたい

お休みの日などはどのように過ごしていますか?

絵を描いたりピアノを弾いたりしています。

ピアノは幼稚園から7年間くらいやっていて、結構な時間とお金を注ぎ込んだのに猫ふんじゃったくらいしか弾けなくて(笑)。

それで3年くらい前に知り合いのピアノの先生のところに3ヶ月くらいレッスンに通って、その後は YouTube を見ながら自分で練習するようにしています。

あとは、お休みの日を使って副業をしています。教育情報サービスではアルバイトとして働いているので、他の会社に雇用されるという形ではなく、フリーランスとして副業をしています。

副業では映像編集やチラシ制作、ウェブデザインもしていますし、最近ではロゴデザインもやりました。インスタに自分の作品をアップしていて、そこから仕事の依頼が来ることもあります。とにかく自分にできることはいろいろとやっていますね。

今後の夢や目標を教えてください。

本業でも副業でもいろんなことに興味を持っていろんなことを経験して、自分の仕事の幅を広げていきたいなと思っています。

最終的な目標は、自分がどういう環境にいても自分の実力で生きていけること。一つのことを突き詰めるというよりは、幅広くいろんなことができるようになるというのが理想です。

たとえばウェブサイトをつくるときに、撮影や文章作成、プログラムを書くことができれば、自分で一つのお仕事を完結させられますし、「この会社じゃないと働けない」ということがなくなる。

正社員だからとかこういう職種だからとか関係なく、どういう状況でも柔軟に、国内外問わずどんな場所でも生きていけるように、自分のスキルを磨いていきたいと思います。

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