日本最大級の製材工場として、国産木材の価値を届け続ける
外山木材株式会社はどんな会社ですか?
創立は大正2年、110年以上の歴史を持つ老舗国産木材製材メーカーです。
住宅用の柱や板材、工事用足場板などを製造しています。本社及び本社工場を都城市八幡町に置き、国内トップクラスの高品質な足場板生産工場として稼働しています。
本社工場以外に都城市内では2つの工場が稼働しているのと、2019年には、鹿児島県志布志市に最新のコンピューターシステムを導入した志布志工場を増設しました。
志布志工場の敷地面積は、東京ドーム約5個分。IoT機器の導入により、低コストで安定した製品供給力を実現しています。
全工場合わせると国内で3本の指に入る生産量(丸太約150万本分/年)を誇り、製品は常に高い評価を得ています。
宮崎県と鹿児島県は、全国で有数の木材生産地。木材産業が地域の基幹産業です。南九州の基幹産業を引っ張っていく企業として日々邁進しております。
入社した経緯を教えていただけますか?
宮崎県都城市に生まれ、親の仕事の関係で北九州や鹿児島県で幼少期を過ごした後、宮崎県立都城商業高等学校へ進学。卒業後は、地元で働きたいと、近くの企業を探していました。
幹部候補として入社できる外山木材を知り、入社を希望。入社後はまず、生産ラインに入り、ものづくり業務を行いました。5年後、志和池工場管理者としてのポジションをいただきました。そして現在は、全工場の管理や製造管理を担当しています。
利益の追求だけでなく、チームで働くことを意識して
かなり早いステップアップだったのではないでしょうか?
そうですね。私自身も「なぜ自分はまだ若いのにやらせてくれるんだろう?」と疑問に思い、社長に尋ねました。すると「日々の日報を見ていると、適宜細やかで正確な報告をあげることができている。マネジメントを任せることができると思った」との言葉をいただきました。
入社前から自分を知っている人に会うと「人が変わったね」と驚かれます。みんなの前で話すことも苦手な目立ちたくないタイプでしたが、外山木材での経験を通して、自分の強みを知ることができました。また、社長の社会人としての考え方からも、かなり大きな影響を受け、成長することができました。
外山木材は、入社年数や学歴など関係なく、その人の人間性や考え方、特性が評価されれば、適切なポジションを与えてくれる会社です。また、利益が出れば社員に還元され、給与水準も県内でも有数の高さです。
働く人の可能性を見出し、働く人の豊かさを重視している会社だと思いますね。
責任も大きいかと思いますが、お仕事の中で大変だったことはありますか?
志和池工場の責任者を務めていたとき、社員とのコミュニケーションがうまくいかないことがありました。今思うと当時の自分は自己中心的で、高圧的な態度でマネジメントしてしまっていたかと思います。
そんなときに、部下や先輩で常に支えてくれた方々がいました。現場とのつなぎ役になってくださって、負荷の大きな業務も頑張ってくださり、その方々のおかげで乗り越えることができましたね。
利益を上げ、報酬や立場を得たいというモチベーションだけでは、人はついてこないということ。そして、自分はチームで動いており、皆の力を借りないと何もできないんだと感じる出来事でした。
誰かのために生きる・働くことで、人生はもっと豊かになる
これからの目標を聞かせてください。
今最も嬉しいことは、部下の成長です。これからは、より人材育成に力を入れていきたいですね。そして、彼らや彼らの家族が豊かな生活ができるよう、収益の向上を図り、宮崎県を代表する企業として知名度を上げられるように動いていきたいです。
お仕事がお休みの日はどのように過ごしていますか?
3人の子どもたちと外に出掛けています。公園で遊んだり、プールや海に行ってみたり、雨の日はショッピングモールにお出かけしたりしています。時には、都城市の実家に連れていっています。地元で暮らすからこそできる親孝行だと思いますね。
最後に、就職や進路を考える高校生にメッセージをお願いします。
学生時代の部活動での経験が、今かなり力になっています。
野球部に所属し、甲子園を目指していたので、練習も厳しくかなりしんどいときもありました。精神力や忍耐力、辛いときの乗り越え方もそこで学ぶことができたと思います。今会社内で経験することは、部活動よりしんどいことはないと思えるくらいです。
ぜひ部活動を始めとした、自分が本気で取り組めることに励んで欲しいですね。
「給与のために」「偉くなるために」働いていると、必ず限界が来ます。「誰かのために生きる、働く」人生を送って欲しいです。そうすることできっと素敵な人生になると思います。