納得できる決断ができるよう、 じっくり自分と向き合ってほしい

飛松さん 延岡学園高校出身

もう一度野球にトライしてみたいという思いに突き動かされた

学生時代のお話と就職するまでの経緯をお聞かせください。

高校生のころは、延岡学園高校で野球部に所属していました。ポジションはピッチャーで、3年間、甲子園を目指して練習に取り組んでいました。

卒業してからも大学に進学して野球を続けようと考えていたのですが、けがの影響もあり大学進学を断念して、新たな道に進もうと模索していました。

そんな折、高校時代に指導を受けていた恩師と偶然再会してお話しする機会がありました。その方がたまたま新海屋の監督に就任されていて「新海屋ベースボールクラブ」の存在を聞き、もう一度野球にトライしてみようという気持ちが大きくなりました。

当時は高校を卒業してアルバイトをしながら専門学校ヘの進学準備をしていたのですが、野球でまたプレーしたいという思いに突き動かされた感じでした。

現在はどのような業務を担当しているのですか?

今は、水揚げされた魚を解体して次の工程へ回す部門を担当しています。

ブリだと5~6キロ程度と重さもあり、立ちっぱなしで仕事をするので体力的には大変な仕事です。入社前は「楽な仕事なのかな」と勝手なイメージを持っていたのですが、考えが甘かった(笑)

当初は仕事をしてから野球の練習をするという流れに戸惑う時期もあったのですが、最近ではずいぶん慣れてきました。今はミスを少しでも減らし、周りから信頼してもらえるように日々工夫しながら仕事をする毎日です。
全国へ名をとどろかせるようなプレイヤーに成長していきたい

全国へ名をとどろかせるようなプレイヤーに成長していきたい

お休みの日などプライベートはどのように過ごしていますか?

練習やトレーニングがない休日は、車でドライブに出かけることが多いですね。最近は宮崎市内や大分方面によく出かけています。

それから、職場の先輩方とご飯に行くことも多いですね。もともと、仕事の現場以外のコミュニケーションは苦手なタイプだったのですが、一緒に時間を過ごす頻度が増えたことで、今では楽しい息抜きの時間になっています。

仕事以外の時間にコミュニケーションを取ることで、その方の人となりをより深く理解することができる。それが日々の業務に役立ちますし、働くことへのモチベーションを高めることにも繋がります。

今後の夢や目標などはありますか?

まず仕事の面では、周りから信頼してもらえるような人材になりたいと思っています。そのために、今はアドバイスを受けたことに、すぐトライしてみることをテーマに取り組んでいます。

先輩方のアドバイスを聞いていると、考え方がとてもしっかりしている。1つの作業でもその先々のことまで考えて作業していることが伝わってきます。そういった部分を素直に見習い、実際に行動して自分なりに考えてみることで、新たな発見があるのではないかと。

将来的には、目の前の作業だけでなく、先々のことまで考えながら仕事ができる、視野が広い人材に成長していきたいですね。

野球の面での目標はいかがでしょうか?

野球の面では、都市対抗野球へ向けて、まずは宮崎・九州で勝ち上がっていくことがチームの目標です。新年度には新しく部員も増えるので、チームとしてさらにレベルアップしていきたいですね。

個人としても、ピッチャーとしてチームの勝利に貢献できるピッチングを見せていきたい。将来的には、全国へ名をとどろかせるようなプレイヤーに成長していきたいですね。

子どもの頃から好きだった料理に関わる仕事に携わりたかった

最後に、これからの進路を考えている高校生にメッセージをお願いし ます。

進路に関する自分の中の選択肢を、たくさん持っておくことは大切だと思います。

自分が好きなこと・したいことに限らず、いろんな企業や職種、進学先を検討してみることで新たな可能性に気付くことができます。例えば、当初はまったく興味がないと感じていた仕事でも、じっくり調べていくと新たな魅力や面白さに出会えるかもしれません。

それから、自分の進路についてなかなか先行きが見通せないなら、身近な大人に相談してみてください。自分の場合も、野球部の監督さんとの再会が、新海屋への就職を決めるきっかけとなりました。先生や家族はもちろん、頼りにしている大人に相談することで、思いがけないきっかけが生まれるかもしれません。

たくさんの選択肢に迷ってしまうことがあるかもしれないですが、悩むという過程が、のちのち自分にとって大切な時間になります。自分が納得できる決断ができるよう、ぜひじっくり自分と向き合ってみてください。

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