前職のスキルを生かし、地元宮崎のものづくりの現場へ
入社の経緯から聞かせてください。
高校の機械科を卒業後、愛知県にある車の部品会社に入り、3年ほど働きました。妻も同郷だったので子育てをするなら生まれ育った地元がいいねと話し、結婚を機に2人で宮崎県に戻ってきました。
宮崎では株式会社ニチワに転職。ニチワは自動車に使われる精密金属部品の開発から生産までを自社で手掛ける会社です。前の職場でも車の部品製造に携わっていたので、そのスキルや経験が生かせると考え、この会社を選びました。
あとは宮崎での家族との新しい暮らしを大切にしたいと思っていたので、育児休暇などの福利厚生や勤務体制が整っていることも入社の決め手としては大きかったです。
現在はどのような業務を担当していますか？
5年目になり、製造部門でマシンオペレーターを担当しています。マシンオペレーターの役割は大型の生産設備を操作して、金属の細長い棒からボルトやナットなどの小さな部品を生産することです。
自社で開発する新製品のための試作品をつくったり、月ごとの生産計画に沿って必要な個数を生産したりということをメインの業務としておこなっています。
試行錯誤して、課題がクリアになった瞬間がうれしい
仕事のやりがいを感じるのはどんなときですか？
試作品をつくるときに、想定している形状にできなくて悩むことがあります。細部を見直したり、周りの先輩たちに聞いたりして、問題点が分かり無事に解決できた瞬間は「こういうことか！」とうれしく感じますね。
うまくできなかったことができるようになって、最終的に一つの製品として形にできるというのは製造業ならではのやりがいだと思います。
会社全体の話でいうと今年創業60周年を迎えるにあたり、従業員が中心となってさまざまなイベントを計画中です。僕もそのメンバーに加わっていて、職場環境をもっと良くしていけるようなアイデアを提案しています。
業務以外のところで会社に関わる活動ができたり、積極的に自分の意見が言えるのも僕の中では楽しさを感じるところですね。
休日やプライベートの過ごし方を教えてください。
週休2日制で残業も多くないので、休日は家族と一緒に過ごしたり、自分の趣味の時間に充てています。趣味はマラソン、筋トレ。引き締まった体をきれいに見せるベストボディというコンテストにも出場しているんです。
マラソンでもコンテストでも大会日が決まっているので、そこを目標にトレーニングや食事管理、減量の計画を立てて取り組んでいます。もはや趣味とは言えないぐらい、自分を追い込んでやってますね（笑）。
体づくりっていうのは自分自身をコントロールする自己管理能力が身に付きますし、コンテストでは顔の表情や姿勢、歩き方なども審査基準なので、自分の見せ方や表現力も鍛えられます。自信もつくので意外と仕事の面でも役に立つことが多いんじゃないでしょうか。
仕事とは別のコミュニティをぜひ見つけてほしい
お仕事での今後の目標を教えてください。
今すごく充実した毎日なので、この充実感を保っていきたいです。そのためには現状維持ではなく、新しいことに挑戦し続けることが大事だと思っています。
具体的な目標としては営業の仕事にチャレンジすること。機械を使ってものづくりをする中で、お客さまと交渉したり、自分で仕事を取ってきたり、お客さまと直接関わる仕事にも興味が出てきました。製造業務の知識や経験をもとに自社製品の魅力を多くのお客さまに伝えていきたいという思いがあります。
さらに欲を言えば、製品に関わる主要部署の仕事はすべて経験してみたいと考えていて、それは会社のほうにも伝えています。いろんな肩書きがほしいというわけではなく、純粋に自分のスキルや経験値を上げていきたい。挑戦することで「鳥越ってこういう人だよね」って僕自身を認めてもらいたいんです。
社会人として、高校生にメッセージをお願いします！
ここまで会社のことを中心に話してきましたが、仕事以外の部分、自分だったら筋トレの仲間なんですけど、そういう仕事じゃないところで自分のコミュニティを築いておくのは結構大事だと思います。
仕事一筋で突き進むよりも、少し違うところで肩の力を抜きながらやるほうが相乗効果で仕事もうまくいくんじゃないかなと。
筋トレ仲間は明るい人ばかりで、みんなポジティブ思考なんですよ。そういうところが自分にとっては刺激になるし、居心地がいい。
これから就職をするみなさんも、自分にとって刺激になる仲間や一息つけるような場所を見つけられると、いい働き方をしていけるんじゃないかなと思います。