高校生のころはアルバイトを頑張っていました
高校生のころはどんな生活を送っていましたか？
商業高校出身の母に「ビジネスに必要な知識を学べる高校がいいよ」とすすめられたこともあり、宮崎日大高校に進学しました。
高校時代の思い出は、コンビニのアルバイト。自分の欲しいものは自分で買おうと思ったので、高校3年間は学校が終わった後、週5日働いていました。
同じアルバイトで仲の良い人がいて、その人とおしゃべりする時間が息抜きにもなり楽しかったです。お客さまから「笑顔がいいね」と言われるのが喜びでした。
接客業だったので、アルバイトを頑張ることで自然と丁寧な言葉遣いや対応力が身に付いたのが良かったです。
就職先はどんな視点で選びましたか？
大学進学か就職かで迷って、親には就職をすすめられました。何がしたいかも分からず、やりたいこともなかったので、すすめられるがまま就職をすることにしました。
高校生を対象とした企業説明会があり、最初はとりあえず行動してみようと参加してみました。その説明会で出会ったのが、今の会社です。
事務員の募集をしていて、事務という職種が自分に合うかどうか分からなかったけど、なんとなく採用面接を受けてみようかなと思ったんですよね。
応募する人が多い中、1名の採用枠で受かりました。私がどういった点で選ばれたかも分からないし、事務という仕事も初めて。正直、事務の仕事が務まるのかすごく心配だったし不安でいっぱいでした。
入社して1年目でママに。不安も全部優しく受け止めサポートしてくれた
実際に働いてみてどうでしたか？
お仕事内容は、勤務管理表・出荷伝票の作成や、電話対応、来客対応などです。最初は失敗ばかり。でも周りのみんなが「こうやってするんだよ」と優しくサポートしてくれました。
この会社に入社して良かった、今の仕事は自分に合っていると実感して、仕事が楽しいと思えていた1年目に妊娠が判明。
まだ覚えていないこともたくさんあった段階で、会社を辞めたくはないけれど、迷惑をかけるから辞めないといけないのかなと思って泣きました。
すぐ副社長に相談すると「全然そんなことないよ。辞めなくていいよ。ちゃんと産休・育休も取れるから」と言ってくださって。
妊娠後も仕事を続けていくことになり、だんだんとお腹が大きくなる中でも「体調は大丈夫？」といつも気遣ってくれ、不安を和らげてくれました。
子どもが生まれてからは1年間、育児休暇を取得しました。復帰の際は緊張したけれど、変わらず温かな雰囲気で迎えてくれました。
お仕事と育児の両立は大変ですか？
両立は思っていた以上に大変でした。
朝5時に起きてお弁当を作り、準備をして、7時には家を出て子どもを保育園に送っていきます。8時から17時まで仕事をした後に子どもを迎えに行って、18時から料理など家事全般をしなくてはいけません。
家事の合間に娘の機嫌が悪くなると、抱っこしながら家事をこなしています。まだ幼いので、体調を崩すことも多くて。
そんなときに会社は「遠慮せずに休んでいいからね」と言ってくれて、娘が急に熱を出したときも「気にしなくていいよ」と快く送り出してくれる。福利厚生も充実している会社なので本当に助かっていますし、ありがたいです。
仕事と育児の両立は大変ですが、子どもがすごくかわいくて。毎日「かわいい」って言っています。
旦那さんがたまに1人になれる時間を作ってくれるんです。ショッピングで娘の服を選んだり、カフェに行ったりしてリフレッシュしています。
悩み続けるよりも“出会う機会”を増やすことが大事
高校生のころにやっておけばよかったということはありますか？
高校生のうちにちゃんと勉強をして、資格をいっぱい取得しておいたほうがよかったと感じています。
エクセルやワードなど、私は3級ぐらいまでしか取得していなかったんです。会社では、効率よく仕事を進めることが大事になってきます。
それがまだちょっと難しくて。完璧な知識がないから戸惑うことも多いです。社会に出たことで、やっぱり資格は実務に役立つということを実感しています。
目標は、自分に任された仕事はできるだけ自分で完結するということ。そのためにもパソコンスキルを上げていきたいと思っています。
最後に、進路を考える高校生に向けアドバイスをお願いします。
「まずは話を聞いてみることが大事」ということです。
私自身、自分には何ができるのか全然分かっていなかったので、職種を選ぶ段階から悩みました。
先生に相談すると「このお仕事はどう？じゃあこれは？」とたくさんすすめられましたが、しっくりこない。親には「事務がいいんじゃない？」とアドバイスされたけれど、ピンとこない。ずっと悩むばかりで、行動に移せなかったんです。
だけど今の会社が事務員を募集しているという話を聞いたときに、不思議と応募したい気持ちになりました。会社の業種や職種に興味があるわけではなかったのに。
たぶん社長と副社長がお話しされる雰囲気から、人柄や会社の良さが伝わってきたんだと思います。社長と副社長のいる会社なら、安心して働けそうだなって。結果、私は私らしく働ける会社に出会えました。
あれこれ考えて悩むよりも、まずは説明会などに足を運び、話を聞く機会を増やしてみるといいと思います。